枯れ木も山の賑わい

 「枯れ木も山の賑わい(かれきもやまのにぎわい)」


意味

つまらないものや役に立たないものでも、そこにあることで場の賑わいや雰囲気を盛り上げる役割を果たすことがあるというたとえです。特に、何もないよりはあった方が良い、というニュアンスを含みます。


詳しい解釈

価値の再発見

一見すると価値がないように見えるものでも、全体の中では意外な役割を果たすことがある。


不足の中での貢献

人や物が不足している場合には、どんな些細な存在でも価値を持つことを示しています。


場を盛り上げる存在

特に人が集まる場や行事などでは、目立たない存在でも参加することで場が賑わうというポジティブな側面を伝えています。


例文

行事への参加を促す場合

「忘年会の参加者が少なくて困っているんだ。枯れ木も山の賑わいだから、ぜひ来てくれよ。」


あまり役立たない人の貢献を評価する場合

「彼は大した役に立たなかったけど、枯れ木も山の賑わいだね。」


不足を補う発想を表す場合

「展示会の出品が少ないけど、これも枯れ木も山の賑わいとして並べておこう。」


由来

もともと、冬山で葉の落ちた枯れ木でも、寂しい景色の中では少しの賑わいを感じさせることがあるという自然の風景に由来しています。このことわざは、人間社会にも通じる教訓として広まりました。


類似のことわざ

ないよりまし:何もないよりは少しでもある方が良い。

雀の涙(すずめのなみだ):わずかだが、まったくないわけではないことを示す。

塵も積もれば山となる(ちりもつもればやまとなる):小さなものも集まれば大きな成果になる。





ことわざから小説を執筆
#田記正規 #読み方 #会社 

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