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地獄で仏に会う

 地獄で仏に会う(じごくでほとけにあう)」は、 苦しい状況の中で、思いがけず救いとなる人や助けに出会うこと を意味することわざです。 絶望的な場面だからこそ、救いがいっそうありがたく感じられる、というニュアンスがあります。 使い道・使う場面 ① 困難な状況で助けてもらったとき もっとも自然な使い方。 例 「締め切り直前に手伝ってくれて、本当に地獄で仏に会った気分だ」 「体調を崩していたときに声をかけてくれて、地獄で仏だったよ」 感謝を強調する表現。 ② 絶体絶命からの救済を語るとき ややドラマチックに。 例 「道に迷っていたところで親切な人に出会った。地獄で仏に会うとはこのことだ」 「破産寸前で支援者が現れた」 ③ 比喩的・少し大げさに 日常の小さな“救い”にも使えます。 例 「雨の日に傘を貸してもらって、地獄で仏だと思った」 「残業続きのときの差し入れは地獄で仏」 ことわざから小説を執筆
#田記正規 #読み方 #家族 #実家 #会社 

肉食った報い

 肉食った報い(ししくったむくい)」は、 自分の欲望や過ちが原因で、当然の報いを受けること を意味する、やや俗っぽいことわざです。 ここでの「肉(しし)」は獣肉のこと。 昔は肉食が禁忌とされる時代もあり、 禁を破った結果の罰というニュアンスから来ています。 使い道・使う場面 ① 自業自得を軽く言うとき ややユーモラスな場面で使われます。 例 「夜中に食べ過ぎた? そりゃ肉食った報いだよ」 「無理して徹夜したんだから当然だ」 👉 重い断罪というより、“軽い自業自得”。 ② 欲望に負けた結果を表すとき 食欲・怠惰・快楽など。 例 「散財したのは肉食った報いだ」 「甘い話に乗った結果だよ」 ③ 自嘲として 自分に向けると柔らかい。 例 「また太った。肉食った報いだな」 「サボったツケが回ってきた」 ④ 物語・時代劇風の使い方 少し古風・民話調になります。 例 禁を破ったのだ。 それは肉食った報いだった。 ニュアンスのポイント やや俗語的・庶民的 深刻な場面には向かない どちらかというと軽口・自虐向き ことわざから小説を執筆
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獅子身中の虫

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 獅子身中の虫(しししんちゅうのむし)」は、 内部にいて、内側から害を与える者(裏切り者・内通者) を意味することわざです。 仏教説話に由来し、 “獅子の体を食い破る虫は、獅子の体内から生じる” というたとえから来ています。 使い道・使う場面 ① 組織内の裏切り・内通を表すとき 最も典型的な使い方。 例 「情報漏洩の原因は外部ではなく、獅子身中の虫だった」 「組織を弱らせるのは、内部の不正だ」 👉 政治・企業・団体などの文脈でよく使われます。 ② チームや家族の内部対立を表すとき 少し比喩的に。 例 「最大の敵は外ではない。獅子身中の虫だ」 「内部崩壊こそ恐ろしい」 ③ 批判的・警告的な文脈 危機管理の話に向いています。 例 「結束を乱す行為は獅子身中の虫になりかねない」 「内部監査が必要なのはこのためだ」 ④ 物語・歴史描写 重厚で緊張感のある表現。 例 城が落ちたのは敵の力ではない。 獅子身中の虫が門を開いたのだ。 ことわざから小説を執筆
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事実は小説よりも奇なり

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 事実は小説よりも奇なり(じじつはしょうせつよりもきなり)」は、 現実に起こる出来事のほうが、作り話よりも不思議で劇的なことがある という意味のことわざです。 英語の “Truth is stranger than fiction.” の訳として広まった表現です。 使い道・使う場面 ① 信じられない出来事を語るとき もっとも自然な使い方。 例 「そんな偶然が重なるなんて……事実は小説よりも奇なりだね」 「ドラマみたいな話だけど、本当にあったことなんだ」 ② 実話の紹介・導入文に 記事・エッセイ・スピーチ向き。 例 「これは作り話ではありません。まさに事実は小説よりも奇なりです」 「現実はときに脚本家を超える」 ③ 皮肉・驚きの強調 ややユーモラスにも使える。 例 「まさか彼が社長になるとは。事実は小説よりも奇なりだ」 「人生って本当に分からない」 ④ 物語・創作の締めに あなたのように物語好きなら、特に映える言葉です。 例 もしこれが小説なら、出来すぎだと笑われただろう。 だがこれは現実だ。事実は小説よりも奇なり。 ニュアンスのポイント 驚き・感嘆を込めた表現 比較的やわらかく、日常でも使える 報道・実話・回想と相性が良い ことわざから小説を執筆
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獅子の子落とし

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 獅子の子落とし(ししのこおとし)」は、 わが子であっても、真に強く育てるためには厳しく鍛える という意味のことわざです。 「獅子は我が子を千尋の谷に落とし、這い上がってきた者だけを育てる」という伝説に由来します。 使い道・使う場面 ① 厳しい教育・指導を正当化するとき もっとも典型的な使い方。 例 「あの監督の指導は厳しいが、獅子の子落としだ」 「父は厳しかったが、獅子の子落としだったのだろう」 👉 愛情の裏返しとしての厳しさ。 ② 組織・スポーツ・武道の文脈 鍛錬や試練を語るときに合います。 例 「新人を甘やかさないのは、獅子の子落としの精神だ」 「試練を与えるのも育成の一環だ」 ③ 自己鍛錬・覚悟の表明 自分に課す厳しさとして。 例 「自分に厳しくいこう。獅子の子落としだ」 「ここで甘えたら成長はない」 ④ 批判・皮肉として 行き過ぎた厳しさを揶揄する場合も。 例 「あれは教育というより獅子の子落としのつもりか?」 「厳しさと理不尽は違う」 ⑤ 物語・文章向き ドラマ性が強い言葉です。 例 崖の上に立たされた少年は震えていた。 だが父は言った。「獅子の子落としだ」と。 ことわざから小説を執筆
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死児の齢を数える

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 死児の齢を数える(しじのよわいをかぞえる)」は、 すでに終わってしまったことを、あれこれ悔やんでも仕方がない 取り返しのつかないことを後から論じても無意味だ という意味のことわざです。 かなり重い表現なので、使う場面には配慮が必要です。 使い道・使う場面 ① 失敗後の“後悔しすぎ”をたしなめるとき もっとも典型的な使い方。 例 「終わった試験のことを悔やんでも仕方ない。死児の齢を数えるようなものだ」 「ミスは反省すべきだが、死児の齢を数えても前には進めない」 前向きに切り替えるニュアンス。 ② 会議・議論での論点整理 建設的な議論に戻すとき。 例 「原因究明は大切だが、責任のなすりつけ合いは死児の齢を数える議論だ」 「過去より、今後どうするかを考えよう」 ③ 自戒・内省として 自分に向けると柔らぐ。 例 「あの選択を悔やんでも、死児の齢を数えるだけだ」 「もう決まったことだ。前を見るしかない」 ④ 文章・物語で “取り返しのつかなさ”を強く出せます。 例 彼は何度もあの日を思い返した。 だがそれは、死児の齢を数える行為に過ぎなかった。 ことわざから小説を執筆
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士族の商法

 士族の商法(しぞくのしょうほう)」は、 体面や理屈ばかりを重んじて、実際の商売・実務がうまくいかないやり方 をからかって言う表現です。 明治初期、武士(士族)が商売に転じたものの、 武士的な名誉意識や見栄を優先して失敗した例が多かったことから生まれました。 使い道・使う場面 ① 実務を軽視したやり方を批評するとき 最も典型的な使い方。 例 「理想は立派だけど、利益計算が甘い。士族の商法になっていないか?」 「体面ばかり気にして値引きできないのは士族の商法だ」 ② 見栄・プライド優先の失敗を評するとき やや皮肉を込めて。 例 「赤字でも高級路線を崩さないなんて、士族の商法だね」 「正論だけでは商売は続かない」 ③ 自己反省として 自分に向けると柔らかくなる。 例 「理念ばかり語って、収支を見ていなかった。士族の商法だったかもしれない」 「理屈は通っていたが、現場感覚が足りなかった」 ④ 経営論・歴史談義で やや教養寄りの文脈に合います。 例 「理想と現実のバランスを欠くと士族の商法になる」 「精神論だけでは市場は動かない」 ニュアンスの注意 やや**揶揄(からかい)**の響きがある 直接人に向けると失礼になることも 現代では歴史的背景を知らない人も多い ことわざから小説を執筆
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