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獅子の子落とし

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 獅子の子落とし(ししのこおとし)」は、 わが子であっても、真に強く育てるためには厳しく鍛える という意味のことわざです。 「獅子は我が子を千尋の谷に落とし、這い上がってきた者だけを育てる」という伝説に由来します。 使い道・使う場面 ① 厳しい教育・指導を正当化するとき もっとも典型的な使い方。 例 「あの監督の指導は厳しいが、獅子の子落としだ」 「父は厳しかったが、獅子の子落としだったのだろう」 👉 愛情の裏返しとしての厳しさ。 ② 組織・スポーツ・武道の文脈 鍛錬や試練を語るときに合います。 例 「新人を甘やかさないのは、獅子の子落としの精神だ」 「試練を与えるのも育成の一環だ」 ③ 自己鍛錬・覚悟の表明 自分に課す厳しさとして。 例 「自分に厳しくいこう。獅子の子落としだ」 「ここで甘えたら成長はない」 ④ 批判・皮肉として 行き過ぎた厳しさを揶揄する場合も。 例 「あれは教育というより獅子の子落としのつもりか?」 「厳しさと理不尽は違う」 ⑤ 物語・文章向き ドラマ性が強い言葉です。 例 崖の上に立たされた少年は震えていた。 だが父は言った。「獅子の子落としだ」と。 ことわざから小説を執筆
#田記正規 #読み方 #家族 #実家 #会社 

死児の齢を数える

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 死児の齢を数える(しじのよわいをかぞえる)」は、 すでに終わってしまったことを、あれこれ悔やんでも仕方がない 取り返しのつかないことを後から論じても無意味だ という意味のことわざです。 かなり重い表現なので、使う場面には配慮が必要です。 使い道・使う場面 ① 失敗後の“後悔しすぎ”をたしなめるとき もっとも典型的な使い方。 例 「終わった試験のことを悔やんでも仕方ない。死児の齢を数えるようなものだ」 「ミスは反省すべきだが、死児の齢を数えても前には進めない」 前向きに切り替えるニュアンス。 ② 会議・議論での論点整理 建設的な議論に戻すとき。 例 「原因究明は大切だが、責任のなすりつけ合いは死児の齢を数える議論だ」 「過去より、今後どうするかを考えよう」 ③ 自戒・内省として 自分に向けると柔らぐ。 例 「あの選択を悔やんでも、死児の齢を数えるだけだ」 「もう決まったことだ。前を見るしかない」 ④ 文章・物語で “取り返しのつかなさ”を強く出せます。 例 彼は何度もあの日を思い返した。 だがそれは、死児の齢を数える行為に過ぎなかった。 ことわざから小説を執筆
#田記正規 #読み方 #家族 #実家 #会社 

士族の商法

 士族の商法(しぞくのしょうほう)」は、 体面や理屈ばかりを重んじて、実際の商売・実務がうまくいかないやり方 をからかって言う表現です。 明治初期、武士(士族)が商売に転じたものの、 武士的な名誉意識や見栄を優先して失敗した例が多かったことから生まれました。 使い道・使う場面 ① 実務を軽視したやり方を批評するとき 最も典型的な使い方。 例 「理想は立派だけど、利益計算が甘い。士族の商法になっていないか?」 「体面ばかり気にして値引きできないのは士族の商法だ」 ② 見栄・プライド優先の失敗を評するとき やや皮肉を込めて。 例 「赤字でも高級路線を崩さないなんて、士族の商法だね」 「正論だけでは商売は続かない」 ③ 自己反省として 自分に向けると柔らかくなる。 例 「理念ばかり語って、収支を見ていなかった。士族の商法だったかもしれない」 「理屈は通っていたが、現場感覚が足りなかった」 ④ 経営論・歴史談義で やや教養寄りの文脈に合います。 例 「理想と現実のバランスを欠くと士族の商法になる」 「精神論だけでは市場は動かない」 ニュアンスの注意 やや**揶揄(からかい)**の響きがある 直接人に向けると失礼になることも 現代では歴史的背景を知らない人も多い ことわざから小説を執筆
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七歩の才

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 七歩の才(しちほのさい)」は、 七歩歩く間に詩を作れるほどの、きわめて優れた才能 という意味の故事成語です。 由来は、中国三国時代、魏の文帝・曹丕が弟の曹植に「七歩歩くうちに詩を作れ」と命じた故事から来ています。 曹植は即興で詩を作り、その才能を示しました。 使い道・使う場面 ① 才能を絶賛するとき 最もストレートな使い方。 例 「彼の即興スピーチは見事だ。まさに七歩の才だ」 「あの作曲センスは七歩の才と言っていい」 👉 知的で格調高い褒め言葉。 ② 即興力・機転を評価するとき “瞬発力”に焦点を当てる。 例 「その場で解決策を出すなんて、七歩の才だね」 「質問に即答するあたり大したものだ」 ③ 皮肉・やや大げさに使う 軽い誇張として。 例 「そんなに早く言い訳を考えるなんて、七歩の才だな」 「彼はテスト前だけ七歩の才を発揮する」 ④ 物語・文章向け 人物の天才性を一瞬で示せます。 例 少年は紙も見ずに詩を詠んだ。 それは七歩の才と呼ぶにふさわしかった。 ニュアンスのポイント 現代ではやや硬め・教養寄り 日常会話ではやや珍しいが、知的な響きがある 「天才」というより、即興の才に重き ことわざから小説を執筆
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死人に口なし

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 死人に口なし(しにんにくちなし)」は、 死んだ人は弁明も反論もできない そこから転じて、当事者がいないため真相が分からない/言いたい放題になるという意味。 かなり強い言葉なので、使いどころには注意が必要です。 使い道・使う場面 ① 真相が分からない状況を説明するとき 最も一般的な使い方。 例 「本人が亡くなっている以上、死人に口なしだ」 「証言できる人がいないのでは、真実は闇の中だ」 👉 客観的な説明として使う場合。 ② 不公平さ・疑念を示すとき やや批判的ニュアンス。 例 「亡くなった人に責任を押しつけるのは、死人に口なしだよ」 「反論できない立場を利用するのは卑怯だ」 ③ 歴史・事件・ミステリの文脈 重い場面に向く言葉。 例 真実を知る唯一の人物は、すでにこの世にいない。 死人に口なし――それが事件をさらに複雑にしていた。 ④ 比喩的に(大げさ・軽いユーモア) 少し冗談めかして使うことも可能。 例 「壊れたパソコンは何も語らない。死人に口なしだね」 「昨日の失敗は記録も残ってないし、死人に口なしということで」 ※ただし、本来は重い言葉なので軽用は注意。 ニュアンスの強さ かなり重い・冷たい印象 感情がこもるときつく聞こえる 会話では慎重に使うべき言葉 ことわざから小説を執筆
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死馬の骨を買う

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 死馬の骨を買う(しばのほねをかう)」は、 優れた人材や貴重なものを得るためには、まず誠意や本気度を示す行動を取るべきだ という意味の故事成語です。 由来は、中国・戦国時代の燕の昭王が人材を求めた際、家臣がまず「名馬の骨」を高値で買い、 「本気で名馬(=優秀な人材)を求めている」という姿勢を世に示したという話から来ています。 使い道・使う場面 ① 人材獲得・組織づくりの文脈 最も自然な使いどころ。 例 「優秀な人を集めたいなら、まず待遇を整えるべきだ。死馬の骨を買う、だね」 「実績のある人にまず投資するのは、死馬の骨を買う発想だ」 ② 本気度を示す“先行投資”の説明 象徴的な行動を評価するとき。 例 「あの講師を招いたのは、死馬の骨を買う戦略だ」 「まずは小さくても実績を作ることが大事だ」 ③ リーダーシップ論・経営論で やや硬めの議論に向いています。 例 「理念だけでは人は集まらない。死馬の骨を買う覚悟が必要だ」 「最初の一歩は象徴的であるほどよい」 ④ 小説・歴史物語向きの使い方 格調高い一言として映えます。 例 王は黙って黄金を差し出した。 それは死馬の骨を買う決断だった。 ニュアンスのポイント 「無駄な買い物」という意味ではない 戦略的な先行投資・誠意の可視化 やや知的・故事寄りの表現 ことわざから小説を執筆
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四面楚歌

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 四面楚歌(しめんそか)」は、 周囲がすべて敵や反対者になり、孤立無援の状態にあることを表す言葉です。 もともとは、中国の楚の武将・項羽が、垓下の戦いで漢軍に包囲された故事に由来します。 使い道・使う場面 ① 組織・会議などで孤立したとき 最もよくある使い方。 例 「会議で私だけが反対意見で、まさに四面楚歌だった」 「新しい方針に反対しているのは彼一人。四面楚歌の状態だ」 ② 批判や非難が集中している状況 精神的に追い詰められている様子。 例 「不祥事が発覚して、社長は四面楚歌だ」 「SNSで炎上して四面楚歌の状態になった」 ③ 自嘲・大げさな比喩として 少しユーモラスに使うこともできます。 例 「家族全員に反対されて、父は四面楚歌だ」 「ダイエット中に甘い物に囲まれて四面楚歌」 ④ 小説・物語での使い道 緊迫感を一瞬で出せます。 例 味方だと思っていた者まで背を向けた。 彼は、四面楚歌の只中に立っていた。 ニュアンスの強さ 比較的強い表現 「孤立」よりも切迫感・危機感がある 政治・戦い・組織内対立と相性が良い ことわざから小説を執筆
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