鬼の念仏

 鬼の念仏(おにのねんぶつ)

意味:

「普段は冷酷で情け容赦ない人が、急に優しいことを言ったり、慈悲深い態度をとったりすること」を意味することわざ。

「普段と違う振る舞いをすることが、かえって不気味で信用できない」という皮肉な意味も込められることが多い。


由来:

鬼のように恐ろしい者が、急に念仏を唱える(仏のような慈悲を示す)ことは、普段の姿とあまりにも違いすぎて不自然である。

そのため、「いつも厳しい人が突然優しくなると、かえって裏があるのではないか?」と疑われることがある。


使い方:

「普段は部下に厳しい上司が、今日は急に優しくしてきた。鬼の念仏とはこのことだ。」

「あの先生、いつも怒鳴ってばかりなのに、今日は優しくアドバイスしてくれた。鬼の念仏みたいで逆に怖いよ。」

このことわざを使った短編小説のアイデア

① 冷酷な男の優しさ

町の人々に恐れられていた冷酷な武士が、ある日突然、困っている子どもを助ける。しかし、誰もその善意を信じようとしない――。


② 厳しい上司の微笑み

普段は鬼のように厳しい上司が、突然優しい態度をとり始める。部下たちは「何か裏があるのでは?」と疑い、不安になっていく。


③ 急に優しくなった先生

いつも怖い教師が、ある日を境に生徒に優しく接するようになる。理由を探るうちに、生徒たちは彼の意外な過去を知ることになる――。




ことわざから小説を執筆
#田記正規 #読み方 #会社 

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