韋編三度絶つ

 韋編三度絶つ(いへんみたびたつ)

意味:

「熱心に書物を読み込むこと」や「学問に励むこと」を意味することわざ。

一つの書物を何度も読み返し、繰り返し学ぶ姿勢を称える言葉。


由来:

中国の『史記』に登場する 孔子 の逸話に由来する。孔子は『易経』という書物をあまりにも熱心に読みすぎて、竹簡(当時の書物)を綴じていた革ひも(韋編)が三度も切れた という。そこから、「繰り返し学ぶことの大切さ」を示す言葉として使われるようになった。


使い方:

「彼は試験勉強のために、同じ参考書を何度も繰り返し読んでいる。」

→「まさに韋編三度絶つだね!」


「この論文、何度読んでも新しい発見がある。」

→「それだけ奥が深いんだな。韋編三度絶つの精神で読まなきゃ。」


「あの職人は、基本を何度も繰り返して修行してるよ。」

→「まさに韋編三度絶つの努力だな!」


このことわざを使った短編小説のアイデア

① 伝説の書物

ある青年が、古書店でボロボロの書物を見つける。何度も何度も読み返すうちに、書物に秘められた驚くべき秘密に気づく——。


② 武士と剣術書

剣の腕に悩む若き武士が、古い剣術書を手にする。「韋編三度絶つ」ほどの修練を積み、やがて剣の極意を悟るが、それが彼の運命を大きく変えることになる。


③ 受験生の執念

落ちこぼれの少年が、志望校に合格するために必死で勉強する。「韋編三度絶つ」の精神で参考書を何度も読み込み、努力の末に夢を掴む感動のストーリー。


ことわざから小説を執筆
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