鼬の最後っ屁
鼬の最後っ屁(いたちのさいごっぺ)
意味
「追い詰められた者が、最後に悪あがきをすること」や、
「死に際や敗北寸前に、一矢報いようとするさま」を表すことわざ・比喩表現です。
由来
鼬(いたち)は、敵に追い詰められたり、死の間際になると、
強烈な臭いの屁(分泌物)を放って相手をひるませるという習性があります。
この行動から、「最後に抵抗する」ことを「鼬の最後っ屁」と表現するようになりました。
ニュアンス
悪あがきや見苦しい抵抗という否定的な意味で使われることが多い。
ただし、根性や執念を表現する場面で、ポジティブなニュアンスで使われることもあります。
使い方の例
「あの政治家のあの発言は、まさに鼬の最後っ屁だったな」
「最後の最後で逆転を狙うなんて、鼬の最後っ屁とはこのことだ」
「負けを認めたくない彼の鼬の最後っ屁に、みんな呆れてたよ」
類似表現
焼け石に水
死に花を咲かせる
死にもの狂い
藁にもすがる
創作のヒント:
タイトル:『最後っ屁』
冷徹な殺し屋。引退を決めたその日に、組織から裏切り者として命を狙われる。
罠にかかり、重傷を負った彼の前に現れたのはかつての弟子。
「これで終わりかよ、師匠」
「終わりってのはな……最後っ屁をこいてからだ」
その日、街の片隅で小さな爆発があった。
一人の老いた男が、すべてを巻き込んで消えた――
それが伝説の“最後っ屁”となった。
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