犬の遠吠え
犬の遠吠え(いぬのとおぼえ)
意味:
「陰で威勢のいいことを言っているが、面と向かっては何もできない人のこと」を表すことわざです。
弱い犬が遠くから吠えるだけで近づいてこない様子にたとえて、臆病なくせに口だけ達者な態度を皮肉った言い回しです。
使い方:
「あいつ、ネットでは強気だけど、実際には何も言えないんだよな。」
まさに犬の遠吠えだな。」
「陰で悪口言ってるけど、本人の前じゃニコニコしてるよ。」
「そういうのって犬の遠吠えみたいでダサいよね。」
「面と向かって言えないなら、黙ってたほうがマシだよ。」
「犬の遠吠えは信用されないよ。」
由来と背景:
野良犬などが、離れた場所から吠えるだけで実際に近づこうとしない様子を見て、
「口では威勢がいいけど、行動がともなわない人」をからかった言葉。
現代では、特にSNSやネット上の“口だけ”の批判などにもよく使われます。
📖 このことわざを使った短編小説のアイデア
① ネットの番犬
高校生・翔太は、SNSでは「正義の味方」を気取って他人を叩くが、現実ではいじめを見て見ぬふり。ある日、自分が標的にされたとき、「犬の遠吠え」だった自分に気づかされる。
② 学級委員と陰口の主
クラスで一人の優等生が陰口を言われている。だが、文句ばかり言っていた生徒たちは、当人の前では何も言えない。委員長の一言が静寂を破る――
「犬の遠吠えなんて、恥ずかしくない?」
③ ビルの屋上から
仕事で失敗し、会社の陰口に苦しむ青年。彼は屋上から街を見下ろしながらつぶやく。「俺の何を知ってんだよ……犬の遠吠えが」――そして彼は、その声に耳を貸すのをやめ、静かに歩き出す。
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