痘痕もえくぼ

 痘痕もえくぼ(あばたもえくぼ)

意味

恋は盲目。好きになってしまえば、相手の欠点すら魅力的に見えるというたとえ。


「痘痕(あばた)」とは、天然痘などの跡で顔にできる凹みや傷のこと。

それすら「えくぼ(=愛らしい微笑みの象徴)」に見えてしまうほど、

恋に落ちた人は客観的な判断を失うことを表します。


ニュアンス

盲目的な恋愛の状態を表現


ポジティブにもネガティブにも使える


恋の美化・フィルター越しの愛


冷静な人間関係のバランスを失っている様子


類似表現

恋は盲目


惚れた弱み


好きこそ物の上手なれ(やや派生的)


使用例

「どうしてあんな人を好きになるの?」「痘痕もえくぼってやつさ」


「彼女、彼の借金癖すら“頼られてる気がする”って…完全に痘痕もえくぼだな」


「娘はあの男のことを信じきってる。親の目から見れば痘痕もえくぼだけどね」


小説アイデア

タイトル:『えくぼ』


平凡なOL・沙織は、誰もが「やめたほうがいい」と言う風来坊・陸を愛していた。

借金癖、無職、気まぐれな言動──

だが沙織の目には彼が「自由な魂を持つ詩人」にしか見えなかった。

やがて周囲との関係が壊れ、職も住まいも失う沙織。

「それでもいい、私は彼を信じる」

…果たしてそれは愛か、依存か、幻か。

すべてを失ってなお見える“えくぼ”の正体とは?

盲目的な恋の果てを描く心理ドラマ。



ことわざから小説を執筆
#田記正規 #読み方 #家族 #実家 #会社 

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