圧巻
圧巻(あっかん)
意味
多くの中で最もすぐれた部分。群を抜いて素晴らしい場面や作品。
文学、芸術、演劇、スポーツなど、さまざまな分野で「一番の見どころ」「最高潮の場面」として用いられます。
語源
もともとは中国・唐の時代の科挙(官吏登用試験)に由来。
詩文の答案をまとめた巻物(=巻)において、最も優れた答案を「圧巻(圧尾の巻)」として最後に置いたことから、「他を圧する優れたもの」の意味で使われるようになりました。
現代での使い方
スポーツ実況:「第3クォーターの逆転劇は今日の試合の圧巻だった」
演劇評論:「ラスト10分の独白はまさに圧巻」
映画や小説の紹介:「クライマックスの展開が圧巻」
類語
白眉(はくび)
真骨頂(しんこっちょう)
絶頂
名場面
使用例
「彼のピアノ演奏の圧巻は、やはりショパンのバラードだ」
「この展覧会の圧巻は、最奥に飾られた一点の油絵だった」
「物語終盤の戦いは、まさに圧巻の演出で、読者の息を呑ませた」
小説アイデア
タイトル:『圧巻』
無名の新人作家・志村悠が文芸賞に応募した長編小説は、選考会で賛否が分かれた。
大御所審査員の一人は酷評するが、編集者の一人がふとつぶやく。
「この第十章……圧巻じゃないか」
平凡な導入、退屈な中盤、だが終盤に突如として現れる“覚醒”の章に、全員の評価が一変する。
そこに隠されていたのは、文章の技巧ではなく、作者の生き様そのものだった――。
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