隴を得て蜀を望む
隴を得て蜀を望む(ろうをえてしょくをのぞむ)
とは、ひとつの望みが叶っても、さらに次のものを求めるという人間の欲の深さや際限のなさを表すことわざです。
意味の解説
「隴(ろう)」と「蜀(しょく)」は中国の地方名。
隴を手に入れても、さらに隣の蜀まで欲しくなるというたとえ。
一つを得ても満足せず、次から次へと欲しがる様子を非難した言葉です。
「際限ない欲望」を冷ややかに、または戒めとして使います。
使い道(例文)
1. 欲張りすぎて失敗する場面に
株で少し儲けたら、すぐにもっとリスクの高い投資に手を出すなんて、隴を得て蜀を望むとはこのことだ。
2. 人の欲深さを批判するとき
最初は部長で満足していたのに、今度は役員の椅子を狙ってるって?まさに隴を得て蜀を望むだな。
3. 自戒や忠告として使う
欲を出しすぎると足元をすくわれるぞ。隴を得て蜀を望むにならないように気をつけないと。
似たことわざ・表現
欲をかけば身を滅ぼす
足るを知る者は富む(老子)
二兎を追う者は一兎をも得ず(少し違うが、欲張りのリスクを表現)
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