元の鞘に納まる

 元の鞘に納まる(もとのさやにおさまる)」**は、一度離れてしまった関係や状態が、再び元通りになることを意味することわざです。


■ 意味

争いや別れなどで一時的に離れていた人間関係や状態が、元の穏やかな状態・元通りの関係に戻ること。


特に、夫婦・恋人・仲間などの関係修復に使われることが多いです。


■ 使い方の例文

「あの夫婦、離婚寸前だったのに、結局元の鞘に納まったみたいだね」


「ケンカして距離を置いていたけど、やっぱり元の鞘に納まった」


「会社を辞めた元部長が、また戻ってきて元の鞘に納まったようだ」


■ 使う場面のポイント

仲違い・対立・別れがあったあとに和解したとき


元いた場所や役職に戻るような復帰の場面でも使える


皮肉にも温かい意味にも使える、中立的な表現


■ 類似のことわざ

「元の木阿弥」(※意味は逆で、良くなったものが元に戻るマイナスな意味)


「雨降って地固まる」(仲直りして前よりよくなるニュアンス)


■ 補足:語源

抜いた刀を元の鞘(さや)に戻すという武士の行動から生まれた言葉で、緊張状態の終わり・落ち着きを取り戻すことを象徴しています。




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