本木に勝る末木なし

 本木に勝る末木なし(もときにまさるうらきなし)」**は、

子や弟子、若者がいくら成長しても、本家・本流・先人にはかなわないという意味のことわざです。


■ 意味

「末木(うらき)」=枝葉にあたる部分、「本木」=幹・本体。

つまり、枝葉はどれだけ育っても、幹の存在を超えることはできないということから、


◎ どれほど優れた後継者であっても、元となる親・師匠・本家を超えることは難しい

という意味で使われます。


■ 使い道(例文)

「弟子がいくら有名になっても、本木に勝る末木なしと言うように、やはり師匠の技にはかなわない」


「あの老舗旅館の味は、代替わりしても昔の方が良かったな。本木に勝る末木なし、かもな」


「いくら支店が業績を伸ばしても、本店の格には敵わない。本木に勝る末木なしだね」


■ 使う場面のポイント

師弟関係、親子関係、企業の本家・分家、本店・支店などの比較で使われる


伝統・格・本質的な価値の重さを表す場面に合う


やや保守的な価値観を示すときに用いる


■ 類似のことわざ

「本家本元(ほんけほんもと)」


「老いては子に従え」(※逆の価値観)


「元の木阿弥」(※一度よくなって元に戻る)


■ 注意点

変化や革新よりも伝統を重んじる価値観に基づいているため、

 現代では使う相手や文脈に注意が必要なこともあります。

(若者や改革者に対して使うと失礼に聞こえる場合あり)


■ まとめ

「本木に勝る末木なし」は、いくら後から来た存在が優れていても、元の価値や重みには及ばないということを表す言葉です。

伝統、師弟、親子、本家本流などの場面で、敬意を持って使われます。




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