沐猴にして冠す

 沐猴にして冠す(もっこうにしてかんす)」**は、

見た目や身なりは立派でも、中身がともなっていない者をあざける言葉です。


■ 意味

「沐猴(もっこう)」は、風呂に入った猿のことで、きれいになっていても猿は猿。

「冠す」は冠をかぶること=立派な服装や地位を得ること。


つまり、


◎ 猿に冠をかぶせても、それはただの猿である

◎ 見た目や肩書きだけ立派でも、中身がともなっていなければ滑稽である


という意味です。


■ 使い道(例文)

「彼は社長になったが、やることが幼稚で沐猴にして冠すのそしりを免れない」


「肩書きだけで威張っているが、まさに沐猴にして冠す、だな」


「形式ばかりを整えても、実力が伴わなければ沐猴にして冠すになるだけだ」


■ 使う場面のポイント

権力や地位を得たが実力がない人物を皮肉るとき


身分不相応な振る舞いや見かけ倒しな状況に対して


批判・冷笑・風刺の文脈で使われやすい


■ 類似のことわざ・表現

「豚に真珠」


「猫に小判」


「着飾ったところで中身は変わらない」


「仏作って魂入れず」


■ 注意点

かなり皮肉・嘲笑的な表現なので、対人関係では慎重に使用すべき


主に批評や風刺的な文章・評論での用例が多い



ことわざから小説を執筆
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