弁慶の立ち往生

 弁慶の立ち往生(べんけいのたちおうじょう)」は、

最後まで諦めず、堂々と立ち向かう姿勢や、

追い詰められても意地を貫く様子を表すことわざです。


■ 意味

「弁慶の立ち往生」は、源義経の最期に付き従った弁慶が、

四方から矢を受けても倒れず、立ったまま亡くなったという伝説から生まれた言葉です。


このことから転じて、


最後まで信念を曲げずに貫く態度


死ぬまで職務・責任を全うする覚悟


窮地でも気力や誇りを失わない姿

を指すようになりました。


■ 使い道・例文

不屈の精神を讃えるときに

 - あの投手は最後まで弁慶の立ち往生だった。見事だった。

 - 社長は会社が傾いても、社員を守るために弁慶の立ち往生を貫いた。


苦境でも信念を持って戦い抜く様子

 - 周囲の反対にも屈せず、彼は弁慶の立ち往生の覚悟で改革に挑んだ。

 - 退職目前まで現場に立ち続けた姿は、まさに弁慶の立ち往生だ。


最期まで責任を果たすという意味でも

 - あの政治家は任期中の不祥事に対して弁慶の立ち往生の構えで説明責任を果たした。


■ 類似表現

敵中突破


不撓不屈(ふとうふくつ)


義を見てせざるは勇なきなり(『論語』より)


■ 注意点

このことわざはポジティブな意味で使われることが多いですが、

場合によっては「意地を張りすぎて退きどきを失っている」といった批判的なニュアンスも込められることがあります。





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