漁夫の利

 漁夫の利(ぎょふのり)

意味

二者が争っている間に、全く関係のない第三者が利益を得ることを指します。争いを俯瞰し、冷静にタイミングを見計らうことの重要性を示す教訓でもあります。


由来

中国の故事から。貝とシギが互いに争っている間に、漁夫がやってきて両者を簡単に捕らえたという話が語源です。争いに夢中になると第三者に漁夫の利を許してしまうことを戒めるものです。


類似することわざ


「棚からぼた餅」

 努力せずに思わぬ幸運を得ること。

「犬の喧嘩に馬が笑う」

 争う当事者ではない第三者が利益を得る状況を指します(地域によって異なる表現もあります)。

現代での応用例


ビジネスの場面で、競合他社同士が価格競争をしている間に、別の新興企業が市場を奪うような状況。

政治の場面でも、二大勢力が対立している間に小さな政党が勢力を拡大する場合など。

小説の題材例

荒廃した村で二つの派閥が土地を巡って争う中、第三の勢力が現れ、争いを巧みに利用して村全体を支配下に置く物語。最終的に漁夫の利を得た者が、かつての争いが無益であることを説く皮肉な結末を描く。



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