堪忍袋の緒が切れる

 「堪忍袋の緒が切れる(かんにんぶくろのおがきれる)」


意味

我慢や忍耐が限界に達し、怒りが爆発することを意味することわざです。「堪忍袋」とは、我慢や忍耐を象徴的に表した袋のことで、その紐(緒)が切れるというイメージから成り立っています。


詳しい解釈

我慢の限界

長い間耐え忍んでいたことが積もり積もって、ついに耐えきれなくなる様子を表します。


感情の爆発

普段は穏やかで冷静な人が、抑えきれない怒りや不満を表に出す瞬間を描写します。


耐え忍ぶ姿勢との対比

「堪忍」は本来、怒りや不満を抑え込むことを意味します。その堪忍が破綻することで、怒りが噴出する状態を強調しています。


例文

職場での忍耐の限界

「毎日無理難題を押し付けられて、ついに堪忍袋の緒が切れて上司に文句を言った。」

(我慢していたことが限界を超えた場合。)


家族間の怒り

「何度も同じことを注意してきたけど、またやられて堪忍袋の緒が切れたよ。」

(繰り返し注意を無視され、怒りが爆発する場合。)


友人同士の衝突

「ずっと聞き流してきたけど、あまりにもひどいことを言われて堪忍袋の緒が切れた。」

(友人の態度や発言に我慢しきれなくなった場合。)


類似の表現

腹の虫が収まらない:怒りが抑えきれない様子を指します。

我慢の限界:言葉そのまま、忍耐が尽きた状態を示します。

堪え性がなくなる:耐え忍ぶ力がなくなること。




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#田記正規 #読み方 #会社 

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