偃鼠河に飲めども腹を満たすに過ぎず
偃鼠河に飲めども腹を満たすに過ぎず
(えんそかわにのめどもはらをみたすにはすぎず)
意味:
「どれだけ豊富なものを得ても、自分の器以上には受け取れない」という意味のことわざ。
大河の水を飲んでも、小さなネズミ(偃鼠)の腹が満たされるだけで、それ以上にはならないように、人は自分の能力や器以上のものを活かせないことを示している。
由来:
古代中国の思想に由来し、特に『荘子』の教えに通じる考え方。大きな富や権力を手にしても、それを十分に使いこなせなければ意味がないことを説いている。
使い方:
「あの人は大金を手に入れたけど、結局浪費するばかりで生活は変わらないね。偃鼠河に飲めども腹を満たすに過ぎずだよ。」
「たくさんの情報を集めても、それを活かせなければ意味がない。まさに偃鼠河に飲めども腹を満たすに過ぎずだな。」
このことわざを使った短編小説のアイデア
① 欲望の果て
貧しい男が、突然莫大な財産を手に入れる。しかし、金を持ったからといって幸せになれるわけではなかった。彼の無計画な浪費と傲慢さが、やがて破滅を招く――。
② 知識の器
天才と呼ばれた少年は、次々と知識を吸収していった。しかし、どれだけ学んでも、それを活かすことができなければ無意味だと気づく。真の知恵とは何かを探し始める物語。
③ 王の器
突然王位を継いだ若き王子。しかし、権力を得たからといって、優れた王になれるわけではない。彼は「王としての器」を試されることになる……。
ことわざから小説を執筆 #田記正規 #読み方 #会社
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