牛に引かれて善光寺参り

 牛に引かれて善光寺参り(うしにひかれてぜんこうじまいり)

意味:

「思いがけないことがきっかけで、良い方向へ導かれること」を表すことわざ。

最初は嫌々ながら、あるいは偶然の流れで始まったことが、最終的に自分にとって良い結果をもたらすことを意味する。


由来:

昔、信州(現在の長野県)に住むある老婆が、洗濯物を干していたところ、どこからか現れた牛がその布を角に引っかけて走り去ってしまった。老婆は布を取り返そうと牛を追いかけるうちに、善光寺(長野の有名な寺)までたどり着く。そして、お参りをしたことで信仰に目覚めた——という伝説から生まれた言葉。


使い方:

「友達に無理やり連れられて行ったセミナーだったけど、思った以上にためになったよ。牛に引かれて善光寺参りってやつだね。」


「最初は乗り気じゃなかったけど、転職したおかげで今はすごく充実してる。牛に引かれて善光寺参りだな。」


このことわざを使った短編小説のアイデア

① 偶然の旅路

旅行嫌いの青年が、友人の頼みで仕方なく田舎の寺へ行くことに。しかし、その旅の中で不思議な出会いがあり、彼の人生が大きく変わることに……。


② 迷子と占い師

ある少女が道に迷い、偶然入った小さな神社で占い師と出会う。最初は胡散臭いと思っていたが、彼の言葉がやがて現実になり、少女の人生を導くことに——。


③ クビになった先の成功

突然会社をクビになった男。仕方なく友人の仕事を手伝うことになるが、それが思いがけず大成功につながる。「人生、何があるかわからない」と思う瞬間だった——。



ことわざから小説を執筆
#田記正規 #読み方 #会社 

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