燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らん

 燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らん

(えんじゃく いずくんぞ こうこくの こころざしを しらん)


意味:

「小さな視野の者には、大きな志を持つ者の考えは理解できない」という意味のことわざ。

小さな鳥(燕や雀)は、空高く飛ぶ大鳥(鴻や鵠)のような大志を持つことも、それを理解することもできないというたとえ。


由来:

中国の歴史書『史記』に登場する言葉。漢の名将 陳勝 が、農民の身分から王となる大志を抱いた際、周囲の人々が「身分の低い者に何ができるか」と笑った。それに対して彼は、「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らん」と語った。


使い方:

「彼の夢をバカにするなよ。今は無理に思えても、将来どうなるかわからない。燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんだ。」

「大企業を辞めて起業するって言ったら、みんなに笑われた。でも、燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんって言葉を信じて頑張るよ。」

このことわざを使った短編小説のアイデア

① 反逆の農民王

貧しい農村に生まれた少年は、「王になる」という壮大な夢を抱く。しかし、周囲の人々は笑い、誰も信じない。それでも彼は、「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らん」と自らを奮い立たせ、ついに歴史を動かす――。


② 宇宙を夢見る少年

小さな町に住む少年は、宇宙飛行士になる夢を持っていた。しかし、家族も友人も「そんなの無理だ」と言う。それでも彼は努力を重ね、ついにロケットに乗り込む日が訪れる。


③ 革命を起こした青年起業家

田舎町で育った青年は、世界を変えるビジネスを始めようとするが、誰も相手にしない。だが、彼は諦めずに挑戦し続け、やがて世界的企業を築き上げる――。



ことわざから小説を執筆
#田記正規 #読み方 #会社 

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