鷸蚌の争い

 鷸蚌の争い(いつぼうのあらそい)

意味:

「双方が争っているうちに、第三者に利益をさらわれてしまうこと」のたとえ。


語源:

中国の故事に由来します。

鷸(いつ)=シギ(鳥)

蚌(ぼう)=ハマグリ(貝)


シギがハマグリを食べようとくちばしを差し込んだところ、ハマグリは口を閉じてシギを挟みました。

どちらも引かずに争っていると、通りかかった漁師に “どちらもまとめて捕まえられてしまった” というお話です。


使い方:

「A社とB社が激しく競ってたけど、結局C社が市場を奪ったな」

 →「鷸蚌の争いってやつだな」


「二人で揉めてるうちに、全部あいつに持ってかれたよ」

 →「まさに鷸蚌の争いの結末だね」


このことわざを使った短編小説アイデア

タイトル:『第三者』

二つの高校、伝統ある進学校・白鷺学園と、新鋭の自由校・青貝高校。

互いに生徒募集で火花を散らし、攻撃的な宣伝合戦に明け暮れていた。


一方、地域にひっそりとあった無名の小さな通信制学校「つばさ学舎」は、地元密着の独自教育で着実に信頼を集めていた。

気づけば、白鷺と青貝の生徒数はじわじわと減少し、「つばさ学舎」が地域トップに。


誰もが問う。「あの二校は、いったい何と戦っていたのか」


──鷸蚌の争いの先には、静かなる第三者の笑みがあった。


ことわざから小説を執筆
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