一寸の虫にも五分の魂
一寸の虫にも五分の魂(いっすんのむしにもごぶのたましい)
意味:
どんなに小さく弱い者でも、それなりの意地や気概を持っている。
だからといって侮ってはいけない**――というたとえです。
成り立ち:
一寸(いっすん)=約3cmほどの長さ。つまり「とても小さな虫」
五分(ごぶ)=その半分。つまり「わずかながらも魂(精神)がある」
小さな虫にも、自分を守ろうとする意志がある。
だから、弱者を見下すことなく、尊重せよという教訓が込められています。
使い方(例文):
「あんな小さな子どもに怒鳴って…。一寸の虫にも五分の魂って言うだろ」
「どんなに格下でも、油断するな。一寸の虫にも五分の魂だ」
「彼が反撃してくるなんて思わなかったよ」
→「だろ?一寸の虫にも五分の魂ってことさ」
短編小説アイデア:
タイトル:五分の魂
かつて名門剣術道場の門弟だった“虫蔵(むしぞう)”は、小柄で気弱なことから仲間にいつも馬鹿にされていた。
「お前は剣士じゃない、ただの虫だ」――と。
だがある日、師範の息子が道場を乗っ取り、街を暴力で支配し始めたとき、
虫蔵はひとり刀を取る。
「たとえ一寸でも、この魂だけは折れぬ」
圧倒的な実力差を前に、それでも前へ出た虫蔵の刃は、確かにその心を斬った。
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