一刻千秋

 一刻千秋(いっこくせんしゅう)

意味:

「ほんの少しの時間が、千年にも感じられるほど長く感じる」

――それほどまでに待ち遠しい、恋しい、切ない気持ちを表す言葉です。


解説:

一刻(いっこく):わずかな時間(昔の単位で約2時間)。


千秋(せんしゅう):千年の年月。非常に長い時間のたとえ。


わずかな時間の経過さえも、千年のように長く思えるほど、

強く人を想う気持ちを表す慣用句で、恋愛表現や詩的表現に多く用いられます。


使い方(例):

「あの人からの返事が来るのを、一刻千秋の思いで待っている」


「次に会える日まで、一刻千秋にも思える」


「別れのあと、一刻千秋のごとき夜を越えて、また君を夢に見る」


短編小説アイデア:「千秋の待ち人」

あらすじ:

季節が変わるたび、駅のベンチで手紙を書く女性がいる。

その宛先は、戦地から帰らぬまま行方不明となった恋人。


「一刻千秋の想いを込めて、今日もあなたに手紙を書く」

待つあてもなく、それでも希望の灯を絶やさずに生きる彼女のもとへ、

ある日、一通の“古びた返事”が届く――。


詩風に:

一刻、君を待つ

千秋、夢に見る

声なき空に、名を呼びし夜



ことわざから小説を執筆
#田記正規 #読み方 #家族 #実家 #会社 

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