一字千金
一字千金(いちじ せんきん)
意味:
「一文字の価値が千金にも相当するほど貴重であること」
つまり、言葉の重みや、完璧に選び抜かれた表現の価値の高さをたたえる四字熟語です。
解説:
この言葉は、中国・戦国時代の秦の宰相・李斯(りし)の故事に由来しています。
ある人物が名文を書き上げ、それを門の前に掲げたところ、
李斯が感動して「一文字につき千金を与える」と言ったという逸話が元になっています。
文章や詩、キャッチコピーや名言などで、
たった一字で心を打つ言葉の力に対して使われます。
使い方(例):
「この詩、たった十七音なのに深すぎる。一字千金だよ」
「彼の謝罪文は短かったけど、心に響いた。一字千金ってこういうことだな」
「そのキャッチコピー、一字千金ものの出来だ。CM賞も納得」
ショートストーリー:「一字のちから」
あらすじ:
フリーのコピーライター・光希は、ある企業のロゴとスローガン制作に苦戦していた。
何百案と出しては却下され、締切は迫る。
夜も眠れない日々の末、彼女がふと書いた言葉は――「つなぐ」。
たったその一語に、企業理念も、社員の想いも、未来への架け橋も込められていた。
クライアントの役員が目にした瞬間、深くうなずいた。
「その一字に、うちの全部がある。一字千金だ」
こんなときにも:
俳句や短歌、手紙、詩、SNSの一言投稿に魂を込めたとき
作家・コピーライター・詩人など言葉の職人たちの称賛に
漢字一文字で意味を成す書道や禅の表現の美にも
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