鼬の道切り
鼬の道切り(いたちのみちきり)
意味
「鼬(いたち)が人の前を横切ると、不吉なことが起こる」という古くからの俗信に基づいた言い回しです。
主に 不吉な前触れ・縁起が悪い兆し を意味します。
解説
鼬は古来より、俊敏で警戒心が強く、神出鬼没な存在とされてきました。
そのため、「そんな鼬がわざわざ人前に姿を見せる」=「何か普通ではないことが起こる」という解釈が生まれ、
やがて「道を横切る鼬=凶兆」として語られるようになったのです。
現代でも、一部の地域では「鼬の道切り」を不吉とする風習が残っているところもあります。
類似表現
黒猫が道を横切る(西洋の迷信)
片足で靴を履くと不幸が起こる
朝蜘蛛は吉、夜蜘蛛は凶(同じ動物でも時間で意味が異なる)
使い方の例
「今朝、鼬が道を横切ったんだよ。案の定、会議で大失敗だった」
「出かけに鼬の道切りを見てしまって、何となく気が重い」
「あの時の鼬の道切りが、すべての始まりだったのかもしれない」
小話・創作のヒント
タイトル:『道切り』
田舎の峠道、朝の霧の中で主人公の前を横切る一匹の鼬。
その日から彼の周囲で次々と奇妙な出来事が起こり始める。
失踪、事故、そして夢に現れる狐面の女。
村に伝わる古い伝承と、忌まわしい過去の出来事。
「道を切られた者は、向こう側へ呼ばれる」
彼は再び鼬の姿を見る前に、真相にたどり着けるのか――。
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