急がば回れ
急がば回れ(いそがばまわれ)
意味
「急いでいるときほど、危険な近道を選ばず、遠回りでも確実な道を選べ」という教えです。
焦って近道をするとかえって失敗し、結局は遠回りになることが多いため、
確実で安全な方法を取るほうが、結局は早く目的を達成できる、という意味を持っています。
由来
室町時代、連歌師の宗長(そうちょう)が詠んだ歌に由来すると言われています。
近江(今の滋賀県)で、急いで琵琶湖を舟で渡ろうとするより、遠回りでも陸路を行ったほうが安全だった、
という実体験から生まれた言葉だと伝わっています。
類似表現
「急いては事を仕損じる」
「安全第一」
「転ばぬ先の杖」
使い方の例
「早く仕上げたい気持ちはわかるけど、急がば回れだよ」
「雑な仕事をしてやり直すくらいなら、最初から丁寧にやったほうがいい。急がば回れだ」
「成功への道は近道なんかない。急がば回れだ」
小説アイデア
タイトル:『回り道の果て』
主人公は、早く出世したい一心で、人を蹴落とし、近道ばかりを選んできた若いビジネスマン。
だがある失敗からすべてを失い、地方支店に左遷される。
失意の中、農家を手伝うことになった彼は、
「急がば回れ」を地で行く老人たちの生き方に触れ、少しずつ心を変えていく。
数年後。
誰よりも時間をかけ、誰よりも確かな力を得た彼は、かつての本社に呼び戻される。
回り道こそが、彼にとって唯一の近道だったのだと気づく──。
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