後の祭り

 後の祭り(あとのまつり)

意味

手遅れでもう取り返しがつかないこと。

行動すべき時を逃してしまい、今さら何をしても無意味になってしまった状態。


語源

本来の祭りが終わったあとの“後祭(あとまつり)”は、

華やかさも賑わいもない。

つまり「本番のタイミングを逃してしまったら、何をしても遅い」という意味へ転じた。


ニュアンス

後悔・未練・タイミングを逃す痛み


「今さら悔やんでもどうにもならない」と突き放す響き


場合によっては諦めや皮肉も込められる


類似表現

覆水盆に返らず


後悔先に立たず


喉元過ぎれば熱さを忘れる(意味がやや異なるが、対応表現として)


使用例

「あの時、謝っておけば…」「もう後の祭りだよ」


「締切は昨日まででした。後の祭りです」


「本気になった時には、彼女はもう遠くへ行っていた。まさに後の祭りだった」


小説アイデア

タイトル:『後の祭り』


かつての親友・真琴と口論して以来、10年間一度も会っていない佐知子。

ある日、真琴の訃報が届く。

机の奥から見つけたのは、差出人不明のハガキ──それは「彼女」からのものだった。

「会いたい」「また笑いたい」

過ぎ去った日々、返せない言葉、もう開かない扉。

“もう遅い”と知りながら、それでも佐知子は最後の約束を果たそうと動き出す。

“後の祭り”に祈りを込める、静かな贖罪の物語。



ことわざから小説を執筆
#田記正規 #読み方 #家族 #実家 #会社

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