頭の上の蝿も追えぬ

 頭の上の蝿も追えぬ(あたまのうえのはえもおえぬ)

■ 意味

自分のすぐ目の前にある、簡単に処理できそうなことすらできないほど頼りない様子、または極度に弱々しく無力な人間を表すことわざです。


たとえば、「人に助けを求めるどころか、頭の上にとまった蝿すら追い払えない」というほどの情けなさや無力さを皮肉的に表現しています。


■ 用例

「あの課長は頭の上の蝿も追えぬような人で、トラブルが起きると部下任せだよ」


「頭の上の蝿も追えぬとは言わせないぞ。今回は自分で責任を取る!」


■ 類似のことわざ

手も足も出ない(無力)


風の前の塵に同じ(力なく消え去る存在)


蟻の鳴くような声(か細く弱々しい声)


■ 小話・短編のアイデア

タイトル:『蝿を追う日』


長年、誰からも「使えない」「頼りにならない」と蔑まれてきた市役所勤めの男・岡田。

住民の苦情にうまく対応できず、上司にも頭が上がらない。

ある日、机の上の書類に止まる一匹の蝿にすら、反応できない自分を「頭の上の蝿も追えぬ男」と実感する。


しかしある出来事をきっかけに、岡田は「自分にしかできない仕事」に目覚める。

人々が見逃すような、細かな問題をひとつひとつ解決していく姿は、やがて誰もが頼る「縁の下の力持ち」へと変わっていく――。



ことわざから小説を執筆
#田記正規 #読み方 #家族 #実家 #会社 

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