石が流れて木の葉が沈む

 石が流れて木の葉が沈む(いしがながれてこのはがしずむ)

意味

常識や自然の理(ことわり)が逆転し、ありえないことが起こるたとえ。

本来は沈むはずの石が流され、軽くて浮かぶはずの木の葉が沈む──

つまり、道理に反する世の中や、物事の逆転現象を表します。


ニュアンス

このことわざは、


社会の不条理


弱者が勝ち、強者が負ける逆転劇


実力に見合わない結果(無能が出世し、有能が埋もれる)


などの文脈で使われます。

風刺的な響きや、世の中の不安定さ・非常識さへの嘆きも含まれています。


類似表現

下剋上(げこくじょう)


世も末


本末転倒


理不尽な世の中


使い方の例

「石が流れて木の葉が沈むようなことばかりで、正直者がバカを見る」


「この会社の人事は、まさに石が流れて木の葉が沈むだ」


「実力よりも口のうまさで出世するなんて、石が流れて木の葉が沈む世の中だよ」


小説アイデア

タイトル:『木の葉の沈む町』


地方都市で名門高校に通う優等生の直人。

ある日、勉強そっちのけの不良・瀬尾が、生徒会長に選ばれ、

成績不振のくせにテレビの特集で「地元のヒーロー」にまでなってしまう。

戸惑う直人は、やがてその裏に政治家の息子という「肩書き」があることを知る。

正しさとは何か? 努力は報われるのか?

“石が流れ、木の葉が沈む”ような学校と町に抗う物語。



ことわざから小説を執筆
#田記正規 #読み方 #家族 #実家 #会社

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