洛陽の紙価を高む

 「洛陽の紙価を高む(らくようのしかをたかむ)」ということわざの使い道について説明します。


意味

文章や書物が非常に評判を呼び、大人気になること。あまりに多くの人がその文章を写したため、紙の値段が高くなったという故事に由来します。


由来

中国・西晋時代の文人、左思(さし)が『三都賦』という文章を著したところ、その評判が非常に高まり、多くの人がその写本を求めて紙が足りなくなり、紙の価格が高騰したといわれています。


使い方の例


文芸的な作品や文章が大ヒットした場面で

「あのエッセイ集、書店で売り切れ続出らしいよ」

「まさに洛陽の紙価を高む、だね」


SNSやブログ記事が大きな注目を集めたときに

「彼のブログ、1日で10万PV超えたらしいよ」

「それはすごい。現代の洛陽の紙価を高む、だな」


新人作家のデビュー作がベストセラーになったときに

「あの人のデビュー作、すでに3度も重版だって」

「洛陽の紙価を高むとは、まさにこのことだな」


現代での応用

紙媒体に限らず、電子書籍、ウェブ記事、SNSなど、文章全般に対して使える。主に文学的・知的な誉め言葉として使われる。少しかしこまった場面や評論調の文章に適している。


類似の表現

飛ぶように売れる、話題沸騰、空前の大ヒット、重版出来(じゅうはんしゅったい)


ことわざから小説を執筆
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