昔取った杵柄

 昔取った杵柄(むかしとったきねづか)」**は、

若いころや過去に身につけた技術や経験は、年を取っても役に立つという意味のことわざです。


■ 意味

「杵柄(きねづか)」とは、餅つきのときに使う杵の柄のこと。

若いころにそれを扱っていた(=経験を積んでいた)人は、


◎ 久しぶりでもその技術をスッと再現できる

◎ 一度身につけた腕や技能は衰えにくい

ということから、


◎ 昔の経験やスキルが今でも生きることのたとえ


として使われます。


■ 使い方の例文

「久しぶりにピアノを弾いたけど、指がちゃんと動いたよ。昔取った杵柄だな」


「若い頃は料理人だったから、今でも包丁さばきがうまい。まさに昔取った杵柄だね」


「昔取った杵柄で、定年後も現場の指導員として重宝されている」


■ 使う場面のポイント

久しぶりにやったことが、意外と上手くいったとき


年を取っても衰えない、過去の訓練や技術を発揮したとき


昔のキャリアや特技を再び生かすような状況


■ 類似のことわざ・表現

「芸は身を助く」


「習うより慣れよ」


「体が覚えている」


「職人は死なず」


英語で言えば “It’s like riding a bicycle.”


■ 注意点

基本的に自分や他人を肯定的に褒める文脈で使うため、

 ほのぼのした場面や、年齢を重ねた人へのリスペクトを込めた会話にも向いています。




ことわざから小説を執筆
#田記正規 #読み方 #家族 #実家 #会社 




コメント

このブログの人気の投稿

前車の轍(ぜんしゃのてつ)

山椒は小粒でもぴりりと辛い(さんしょうはこつぶでもぴりりとからい)