真綿で首を締める

 真綿で首を締める(まわたでくびをしめる)」**ということわざは、

やわらかく穏やかに見えて、じわじわと相手を追い詰めるようすを表します。


■ 意味

「真綿」はふんわり柔らかい繭(まゆ)をほぐした綿で、

それで首を締めても、急には苦しくならず、ゆっくりと確実に締め付けていくように、

外見は優しそうでも、内実は厳しいやり方で相手を追い込むことをたとえた表現です。


■ 使い方の例文

彼の上司は怒鳴りはしないが、真綿で首を締めるようにじわじわと責めてくるタイプだ。


優しく問い詰めてくる彼女に、真綿で首を締められているような気分になった。


ノルマを減らすと言いつつサポートも削られた。真綿で首を締めるような制度改革だ。


■ よく使う場面

優しい言動に見せかけて、実は圧力をかけられているとき


外からはわかりにくい形でじわじわと追いつめられているとき


穏やかだが逃げ場がなくなっていくような交渉や圧力に対して


■ 類似の表現

水責め(じわじわ苦しめるという意味で)


締め付け政策


笑顔で脅す(やや俗っぽい表現)


飴と鞭(飴ばかりに見えて実は…という文脈で)


■ 注意点

このことわざは、相手が巧妙であること、また外見と実態が食い違っていることを含意します。

そのため、皮肉や批判としてのニュアンスが強いため、使う相手や場面には注意が必要です。






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