坊主憎けりゃ袈裟まで憎い
坊主憎けりゃ袈裟まで憎い(ぼうずにくけりゃけさまでにくい)」は、
ある人を憎むあまり、その人に関係するものすべてが憎く思えてしまう
という人間の感情の偏りや盲目さを表したことわざです。
■ 意味
本来は憎む必要のないものまで、感情的に一緒くたに嫌ってしまうさま。
「袈裟(けさ)」は僧が着る衣のことで、坊主本人ではなく、その着ている衣まで憎たらしく見えてしまう、というところから来ています。
■ 使う場面・例文
個人的な感情で物事を判断してしまっているとき:
- Aさんが嫌いだからって、Aさんのアイデアまで否定するのは坊主憎けりゃ袈裟まで憎いってやつだよ。
感情的な偏見を指摘したいとき:
- あの会社にトラブルがあったからって、その製品まで全部ダメって言うのは坊主憎けりゃ袈裟まで憎いだ。
冷静さを欠いた判断に対して:
- 失恋したからって、その人が好きだった音楽まで聴けないなんて、まさに坊主憎けりゃ袈裟まで憎いね。
■ 類似表現・関連語
感情的に判断する
八つ当たり
私情を挟む
■ ポイント
このことわざは、
「嫌いな気持ちが行きすぎると、関係ないものまで嫌ってしまう」という、
人間の非理性的な心理を表しており、
冷静さや客観性を失っている人へのやんわりとした注意や、
自分の感情の偏りに気づくための反省としても使えます。
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