焚書坑儒

 焚書坑儒(ふんしょこうじゅ)」は、

本や思想を弾圧・排除し、知識人や学者を迫害する行為を指す故事成語です。

ことわざというより歴史的な教訓や批判の文脈で使う表現で、現代でも言論統制や知識弾圧への比喩として使われます。


■ 意味

書物を焼き、儒者を生き埋めにすること。


転じて、思想・言論・学問を力で封じ込める暴挙や独裁的政策を指す。


主に権力者による言論弾圧や検閲への非難・批判として使われる。


■ 出典・由来

中国・秦の始皇帝が、思想統一のために儒教経典などの書物を焼き、

 儒学者たちを生き埋めにしたという歴史的事件に由来します。


■ 使い道・例文

言論・思想の自由を奪う行為を批判するとき

 - 政府が不都合な資料をすべて削除した。まるで現代の焚書坑儒だ。

 - 教科書から特定の歴史を消すのは、焚書坑儒に他ならない。


知識層を力で排除しようとする政策への警鐘

 - 政権が学者や研究者の発言を封じるなら、それは焚書坑儒の再来だ。

 - 学問の自由を守らねば、焚書坑儒のような時代に逆戻りしかねない。


メディア統制やSNS検閲など現代の言論統制に重ねて

 - SNSの規制が過剰になると、焚書坑儒的になってしまう恐れがある。

 - 書籍が次々と回収される状況には、焚書坑儒の匂いがする。


■ 類似表現

言論統制


弾圧


文化大革命(比喩として)


独裁政治・全体主義


■ 注意点

非常に重い歴史的表現のため、軽い場面では使いにくい。


相手や事柄への強い批判・警鐘として、慎重に用いるべき言葉。


教養的な響きがある一方、感情的・政治的対立を招く場面もある。




ことわざから小説を執筆
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