十日の菊
十日の菊(とおかのきく)」ということわざは、時機を逃して役に立たなくなったことを意味します。
由来は、旧暦の9月9日が「重陽(ちょうよう)の節句」と呼ばれ、菊の花を鑑賞したり、菊酒を飲んだりする行事の日だったことからきています。
その行事が終わった「十日」に咲く菊は、もう誰にも見てもらえず、価値を失ってしまうということです。
つまり、「少しの遅れが結果を台無しにする」「いくら良いものでも、タイミングを逃せば意味がない」という戒めを表しています。
【使う場面の例】
提出期限を過ぎてから完璧なレポートを出しても
→「もう十日の菊だね。」
友人の誕生日を過ぎてからプレゼントを渡すときに
→「遅くなって十日の菊になっちゃったけど…」
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