敵は本能寺に在り

 敵は本能寺に在り(てきはほんのうじにあり)」という言葉は、

もともとはことわざというより歴史的な名言として知られていますが、

比喩的に使われることもあり、現在では**転じて「本当の目的・狙いが別にある」**という意味で使われます。


■ 元の意味(由来)


この言葉は、戦国時代の**明智光秀(あけちみつひで)**が発したとされるものです。

織田信長に仕えていた光秀は、突然謀反を起こし、

本能寺に滞在していた信長を討ったときに「敵は本能寺にあり」と言ったと伝えられています。


つまり本来の意味は:


「本当の敵(討つべき相手)は他にいる」

という決意の言葉です。


■ 現代での使い方(比喩的意味)


現代ではこの言葉を、

「表向きの目的の裏に本当の狙いがある」

「意外なところに真の敵(原因)がいる」

といった意味で使います。


■ 使い方の例文


表向きは競合会社の対策会議だったが、実は内部改革が狙いだった。まさに敵は本能寺にありだ。


問題はライバルではなく、社内の足並みの乱れだ。敵は本能寺にありとはこのことだ。


あの事件の裏に黒幕がいると知って、「敵は本能寺にあり」と悟った。


■ 使う場面


本当の敵や目的が表面とは違うと気づいたとき


意外な裏の事情や真相を指摘したいとき


戦略的・皮肉的な会話で「本命は別にいる」と言いたいとき





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