泥中の蓮
泥中の蓮(でいちゅうのはちす)
汚れた泥の中でも、清らかな蓮(はちす/はす)が美しく咲くことから、
「悪い環境や困難な状況の中でも、清く正しく美しい心を保つ人・行い」
をたたえるときに使うことわざです。
■ 使い道(意味と使う場面)
● 1. 悪環境でも清廉さを失わない人を誉めるとき
周囲がずるいことをしていても、自分は正しい行いを守っている人に対して。
あの人は噂の多い職場でも誠実さを失わない。まさに泥中の蓮だ。
● 2. 不遇な状況でも美しい才能・人格が現れるとき
環境に恵まれなくても立派な人間に育った場合など。
苦しい家庭環境に育ちながら、誰よりも優しい。泥中の蓮のような存在だ。
● 3. 周囲が乱れている状況で一人だけ気品・品格を保っているとき
荒れた状況の中でも、清楚さ・美しさを失わない人物をたとえて。
集まりは雑然としていたが、彼女だけは泥中の蓮のように上品だった。
● 4. 文学的・美的な表現で品格の高さを示すとき
場面描写や人物描写で使うと、格調高い言い回しになります。
逆境に咲く泥中の蓮のように、彼の行いは清らかだった。
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