椽大の筆
椽大の筆(てんだいのふで)」ということわざは、
文章や絵などの表現があまりに大げさで、実際の内容にそぐわないことをたとえた言葉です。
■ 意味
「椽(てん)」とは、家の軒を支える太い木材のこと。
つまり「椽のように太い筆」というのは、
繊細な描写には向かないほど大げさな筆づかいということです。
そこから転じて、
言葉や表現が誇張されすぎていること
内容に見合わないほど立派に書こう、飾ろうとすること
を意味します。
■ 使い方の例文
「あの報告書は椽大の筆で、実際よりもずいぶん立派に書かれている。」
「彼の小説は椽大の筆で、人物が現実離れしている。」
「少し話を盛りすぎて椽大の筆になってしまったようだ。」
■ 使う場面
大げさすぎる表現を批評・注意するとき
文章や発言が現実味を欠いているとき
「見栄を張った表現」をやや皮肉を込めて言うとき
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