天衣無縫
天衣無縫(てんいむほう)」ということわざは、
物事や人柄に作為や欠点がなく、自然で完全なことを意味します。
■ 意味
もともとは「天人(てんにん)の衣には縫い目がない」という中国の故事から生まれた言葉です。
天人の衣は人間の作ったものではないため、
「縫い目(=作為)」がない=「自然で美しい」「完全で欠けるところがない」
という意味になりました。
そこから転じて、
詩文や芸術などが自然で技巧を感じさせないこと
人柄が素直で飾り気のないこと
を表すときに使われます。
■ 使い方の例文
「彼女の文章は天衣無縫で、どこにも作為が感じられない。」
「あの画家の作品は天衣無縫、まるで自然がそのまま描かれているようだ。」
「彼は天衣無縫な性格で、誰とでもすぐに打ち解ける。」
■ 使う場面
芸術・文学・表現などが自然体で美しいとき
素直で純真な人を褒めるとき
無理や計算のない魅力を称えるとき
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