他人の疝気を頭痛に病む

 他人の疝気を頭痛に病む(たにんのせんきをずつうにやむ)」

の使い道は、他人の心配を必要以上に自分のことのように気に病むさまを表すときに使います。


◆ 意味


「疝気(せんき)」=腹痛のこと


他人のお腹の痛みを、自分が頭痛になるほど心配する

→ 他人のことに過剰に心を痛めてしまうことのたとえ


良い意味でも悪い意味でも使えますが、

多くの場合 “心配しすぎ”“お節介” といったニュアンスが含まれます。


◆ 使う場面・例文

● 心配性の人に対して


「彼はいつも、他人の悩みに深く入り込みすぎる。

他人の疝気を頭痛に病むタイプなんだよ。」


● 他人事に過剰に反応してしまう自分を自嘲して


「隣の部署のトラブルなのに、こっちまで気を揉んでしまった。

まったく、他人の疝気を頭痛に病むとはこのことだ。」


● お節介ぎみな人への軽い注意として


「そこまで気にしなくても大丈夫ですよ。

他人の疝気を頭痛に病む必要はありません。」


◆ 創作・文章での使いどころ


登場人物の「過度な優しさ」や「心配性」を描写する


他人の問題に必要以上に踏み込む性格を表現する


物語の会話で、他者への気遣いの度が過ぎた場面に挿入する






ことわざから小説を執筆
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