石橋を叩いて渡る

 石橋を叩いて渡る(いしばしをたたいてわたる)

意味

**「堅固で安全そうに見えるものでも、用心のために十分に確かめてから行動する」**ということわざです。

つまり、極端な慎重派・用心深い人のたとえとして使われます。


由来

石でできた橋は木橋と違って壊れにくく、普通なら安心して渡れるはず。

にもかかわらず、なお叩いて強度を確認してから渡る様子を指しており、

「用心に用心を重ねる」という意味合いがあります。


ニュアンス

通常は慎重すぎる様子をやや皮肉を込めて言う場合が多いです。


ただし、慎重さが美徳になる場面でも使われることもあります。


類似表現

念には念を入れる


転ばぬ先の杖


慎重居士(しんちょうこじ)


用心に越したことはない


使い方の例

「あの人、石橋を叩いて渡るタイプだから、なかなか決断しないんだよ」


「新しい投資話にも、彼は石橋を叩いて渡るように徹底的に調べてから動いた」


「石橋を叩いて渡るつもりで、契約書を何度も確認した」


小説アイデア

タイトル:『叩かれすぎた橋』


ある村に、誰もが慎重すぎる男がいた。

何をするにも準備と確認、決断までに何日もかかる。

村人からは「石橋を叩いて渡るにもほどがある」と笑われていた。

だがある日、突如起きた土砂崩れ。

彼がずっと避けていた「一見安全な山道」が崩れ、

村を救ったのは、彼の残していた古い遠回りの地図だった。


「慎重すぎることが、命を救うこともある。」


石橋は、叩かれた分だけ強くなっていた──。


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