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6月, 2025の投稿を表示しています

沐猴にして冠す

 沐猴にして冠す(もっこうにしてかんす)」**は、 見た目や身なりは立派でも、中身がともなっていない者をあざける言葉です。 ■ 意味 「沐猴(もっこう)」は、風呂に入った猿のことで、きれいになっていても猿は猿。 「冠す」は冠をかぶること=立派な服装や地位を得ること。 つまり、 ◎ 猿に冠をかぶせても、それはただの猿である ◎ 見た目や肩書きだけ立派でも、中身がともなっていなければ滑稽である という意味です。 ■ 使い道(例文) 「彼は社長になったが、やることが幼稚で沐猴にして冠すのそしりを免れない」 「肩書きだけで威張っているが、まさに沐猴にして冠す、だな」 「形式ばかりを整えても、実力が伴わなければ沐猴にして冠すになるだけだ」 ■ 使う場面のポイント 権力や地位を得たが実力がない人物を皮肉るとき 身分不相応な振る舞いや見かけ倒しな状況に対して 批判・冷笑・風刺の文脈で使われやすい ■ 類似のことわざ・表現 「豚に真珠」 「猫に小判」 「着飾ったところで中身は変わらない」 「仏作って魂入れず」 ■ 注意点 かなり皮肉・嘲笑的な表現なので、対人関係では慎重に使用すべき 主に批評や風刺的な文章・評論での用例が多い ことわざから小説を執筆
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本木に勝る末木なし

 本木に勝る末木なし(もときにまさるうらきなし)」**は、 子や弟子、若者がいくら成長しても、本家・本流・先人にはかなわないという意味のことわざです。 ■ 意味 「末木(うらき)」=枝葉にあたる部分、「本木」=幹・本体。 つまり、枝葉はどれだけ育っても、幹の存在を超えることはできないということから、 ◎ どれほど優れた後継者であっても、元となる親・師匠・本家を超えることは難しい という意味で使われます。 ■ 使い道(例文) 「弟子がいくら有名になっても、本木に勝る末木なしと言うように、やはり師匠の技にはかなわない」 「あの老舗旅館の味は、代替わりしても昔の方が良かったな。本木に勝る末木なし、かもな」 「いくら支店が業績を伸ばしても、本店の格には敵わない。本木に勝る末木なしだね」 ■ 使う場面のポイント 師弟関係、親子関係、企業の本家・分家、本店・支店などの比較で使われる 伝統・格・本質的な価値の重さを表す場面に合う やや保守的な価値観を示すときに用いる ■ 類似のことわざ 「本家本元(ほんけほんもと)」 「老いては子に従え」(※逆の価値観) 「元の木阿弥」(※一度よくなって元に戻る) ■ 注意点 変化や革新よりも伝統を重んじる価値観に基づいているため、  現代では使う相手や文脈に注意が必要なこともあります。 (若者や改革者に対して使うと失礼に聞こえる場合あり) ■ まとめ 「本木に勝る末木なし」は、いくら後から来た存在が優れていても、元の価値や重みには及ばないということを表す言葉です。 伝統、師弟、親子、本家本流などの場面で、敬意を持って使われます。 ことわざから小説を執筆
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元の鞘に納まる

 元の鞘に納まる(もとのさやにおさまる)」**は、一度離れてしまった関係や状態が、再び元通りになることを意味することわざです。 ■ 意味 争いや別れなどで一時的に離れていた人間関係や状態が、元の穏やかな状態・元通りの関係に戻ること。 特に、夫婦・恋人・仲間などの関係修復に使われることが多いです。 ■ 使い方の例文 「あの夫婦、離婚寸前だったのに、結局元の鞘に納まったみたいだね」 「ケンカして距離を置いていたけど、やっぱり元の鞘に納まった」 「会社を辞めた元部長が、また戻ってきて元の鞘に納まったようだ」 ■ 使う場面のポイント 仲違い・対立・別れがあったあとに和解したとき 元いた場所や役職に戻るような復帰の場面でも使える 皮肉にも温かい意味にも使える、中立的な表現 ■ 類似のことわざ 「元の木阿弥」(※意味は逆で、良くなったものが元に戻るマイナスな意味) 「雨降って地固まる」(仲直りして前よりよくなるニュアンス) ■ 補足:語源 抜いた刀を元の鞘(さや)に戻すという武士の行動から生まれた言葉で、緊張状態の終わり・落ち着きを取り戻すことを象徴しています。 ことわざから小説を執筆
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元の木阿弥

元の木阿弥(もとのもくあみ)」**の使い道について、以下のように説明できます。 ■ 意味一度良くなったように見えた物事が、結局は元の状態に戻ってしまうことのたとえ。努力や変化が無駄になったり、帳消しになったときにも使われます。 ■ 使い方の例文「せっかくダイエットしたのにリバウンドして元の木阿弥だ」 「改革で会社が変わると思ったのに、結局古いやり方に戻って元の木阿弥だね」 「喧嘩のあと仲直りしかけたけど、また言い合いして元の木阿弥になっちゃった」 ■ 使う場面のポイント状況が一時的によくなったが、結局振り出しに戻ったとき 努力や進展が水の泡になったことを嘆くとき 再び悪い状態に逆戻りした場合の皮肉や落胆を込めて ■ 類似のことわざ「振り出しに戻る」 「三日坊主」 「骨折り損のくたびれ儲け」 ■ 補足:語源戦国時代、亡くなった武将の代役を務めていた能役者「木阿弥」が正体を明かされて元の身分に戻ったことに由来するとされています。 ことわざから小説を執筆
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桃栗三年柿八年(

 桃栗三年柿八年(ももくりさんねんかきはちねん)」**の使い道について説明します。 ■ 意味 桃や栗は実がなるまでに三年、柿は八年かかるというように、 何事も成果が出るまでにはそれなりの年月がかかるというたとえ。 ■ 使い方の例文 「今はまだ結果が出ないけど、桃栗三年柿八年だよ。焦らず続けよう」 「弟がやっと一人前の職人になったよ。まさに桃栗三年柿八年だね」 「新しい事業が軌道に乗るには時間がかかるよ。桃栗三年柿八年って言うし」 ■ 使う場面のポイント 努力の成果がすぐに出ないことを慰めたり励ましたりしたいとき 辛抱して続けることの大切さを伝えたいとき 長期的視点が必要な物事について語るとき ことわざから小説を執筆
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焼け石に水

 「焼け石に水(やけいしにみず)」**の使い道について説明します。 ■ 意味 非常に困難な状況や大きな問題に対して、効果がほとんどない、または焼け石に少量の水をかけるように無力であることのたとえ。 努力や対処があまりにも小さく、ほとんど効き目がない様子を表します。 ■ 使い方の例文 「一日だけ休んだって、焼け石に水だよ。もっと長期で休まないと」 「あれだけ赤字が膨らんだら、いくら援助しても焼け石に水だ」 「この忙しさじゃ、時短しても焼け石に水って感じだな」 ■ 使う場面のポイント 効果が小さすぎて無意味に思えるとき 努力が追いつかず、成果が出ないと感じるとき 対策が根本的な解決になっていないとき ことわざから小説を執筆
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焼け野の雉子夜の鶴

 「焼け野の雉子夜の鶴(やけののきぎす よるのつる)」**の使い道について、以下に詳しく説明します。 ■ 意味 親の深い愛情をたとえた言葉。 野が焼かれても雉は必死に子を守ろうとし、夜でも鶴は鳴いて子を呼ぶという故事から、 親が子を思う深い愛情や、子を案じる心を表すことわざです。 ■ 使い方の例文 「夜遅くまで帰らなかったら、母が玄関で待ってた。焼け野の雉子夜の鶴ってこういうことかも」 「子どもを心配する親の気持ちは、焼け野の雉子夜の鶴のように切実だよ」 「たとえ反抗されても、親は子を守る。まさに焼け野の雉子夜の鶴だな」 ■ 使う場面のポイント 親の愛情の深さを表現したいとき 子どもを思いやる親の姿に感動したとき 自分が親になってその気持ちを理解したとき 文学作品や物語で親子の情愛を描写する際 ■ 類似の表現 「親の心、子知らず」 「親はなくとも子は育つ(対照的な考えとして)」 「無償の愛」 「母は強し」 ことわざから小説を執筆
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安物買いの銭失い

 「安物買いの銭失い(やすものがいのぜにうしない)」**の使い道を以下にまとめます。 ■ 意味 安いものを買って得をしたように思っても、質が悪くてすぐに壊れたり役に立たなかったりして、かえって損をすること。 つまり、**「安さに飛びつくと、結局ムダになる」**という戒めです。 ■ 使い方の例文 「セールで買ったけど、すぐ壊れた。安物買いの銭失いだったな」 「工具は安物買いの銭失いになるから、最初から良いものを買った方がいいよ」 「短期的には安くても、長い目で見たら損。まさに安物買いの銭失いだね」 ■ 使う場面のポイント 値段だけで物事を判断することへの注意喚起 コストより品質や耐久性が重要な場面のアドバイス 安物を買って失敗した体験談の反省として ■ 類似の表現 「安かろう悪かろう」 「急がば回れ(品質重視の遠回りが結果的に良い、という文脈で)」 「損して得取れ(逆方向からの対比)」 ことわざから小説を執筆
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柳に雪折れなし

 「柳に雪折れなし(やなぎにゆきおれなし)」**ということわざの使い道について解説します。 ■ 意味 柔らかくしなやかなものは、外からの力をうまく受け流して壊れないというたとえ。 特に「柔軟な態度や性格が、困難や衝突を乗り越えるのに有効」であることを示します。 ■ 使い方の例文 「彼は文句を言われても怒らずに受け流す。まさに柳に雪折れなしだね」 「会社で生き残るには、柳に雪折れなしの精神が必要だよ」 「あの人はどんなトラブルにも柔軟に対応する。柳に雪折れなしってことだな」 ■ 使う場面のポイント トラブルや困難に対して、力で対抗するのではなく柔軟に対応する人を褒めるとき 頑固に抵抗するのではなく、時には身を低くすることの大切さを説くとき 冷静でしなやかな対応が功を奏した結果を語るとき ことわざから小説を執筆
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柳の下にいるも泥鰌はおらぬ

 「柳の下にいるも泥鰌はおらぬ(やなぎのしたにいるもどじょうはおらぬ)」の使い道について解説します。 ■ 意味 **「同じ場所で同じ幸運が繰り返し起こるとは限らない」**というたとえ。 一度うまくいったからといって、同じ手や方法で次もうまくいくとは限らないという教訓です。 ■ 使い方の例文 「前にこの方法で儲けたからって、今回も同じとは限らないよ。柳の下にいつも泥鰌がいるわけじゃない」 「彼はまた同じギャンブルに手を出したけど、柳の下にいるも泥鰌はおらぬって言うだろう」 「一発当てたからって調子に乗るなよ。柳の下に泥鰌が何匹もいるわけじゃない」 ■ 使う場面のポイント 過去の成功体験に過信して、同じことを繰り返そうとする人への忠告 偶然の成果を当然のように期待しているときの戒め 幸運はそう簡単には続かないという冷静な見方を示したいとき ■ 類似表現 二匹目のどじょうを狙う(同義語) 一度あることは二度ない 棚からぼた餅は何度も落ちてこない ことわざから小説を執筆
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藪から棒

 「藪から棒(やぶからぼう)」の使い道について解説します。 ■ 意味 前触れも脈絡もなく、突然に何かが起こることのたとえ。 「藪の中からいきなり棒が飛び出してくるように、思いがけず唐突である」ということを意味します。 ■ 使い方の例文 「彼が突然怒り出して、藪から棒に何があったのかと驚いた」 「藪から棒な質問をされて、答えに詰まった」 「藪から棒に引っ越すと言い出して、家族全員があっけにとられた」 ■ 使う場面のポイント 会話や状況の流れに全く合っていない話題や行動が突然出てきたとき 前触れがなく、相手が驚いたり混乱するような場面 思いもよらない出来事に直面したときの驚きや困惑を表現したいとき ■ 類似表現 寝耳に水 青天の霹靂 不意を突かれる ことわざから小説を執筆
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藪を突いて蛇を出す

 「藪を突いて蛇を出す(やぶをつついてへびをだす)」の使い道について解説します。 ■ 意味 何気なくした行動や発言が、余計な問題や災いを引き起こすことのたとえです。 好奇心や軽はずみな言動によって、触れなくてよいトラブルを招いてしまうという意味で使われます。 ■ 使い方の例文 「彼に昔のことを聞いたら、藪を突いて蛇を出すようなことになってしまった」 「その問題に首を突っ込むのはやめておけ、藪を突いて蛇を出すことになるぞ」 「黙っていればよかったのに、藪を突いて蛇を出すようなまねをして…」 ■ 使う場面のポイント 無用な発言や干渉によって、潜んでいた問題を表に出してしまうとき トラブルや怒りを蒸し返してしまったとき 触れなければよかったことに触れてしまったとき ■ 類似表現 触らぬ神に祟りなし 寝た子を起こすな 地雷を踏む ことわざから小説を執筆
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病膏肓に入る

 「病膏肓に入る(やまいこうこうにいる)」の使い道について解説します。 ■ 意味 「膏肓(こうこう)」とは、心臓と横隔膜の間にあると信じられていた治療不能な部位のこと。 このことわざは、病気が重くなってもはや治療の手立てがない状態、または何かに取り憑かれたように深くのめり込み、抜け出せなくなった状態を表します。 ■ 使い方の例文 「彼はギャンブルにのめり込みすぎて、まさに病膏肓に入る状態だ」 「その俳優のファンになってからというもの、病膏肓に入ったように夢中になっている」 「もう手遅れだよ。病膏肓に入ってしまったんだ」 ■ 使う場面のポイント 病気や依存が手の施しようのないレベルに達しているとき 趣味や愛情、執着心が極端すぎて冷静さを失っているとき 警告や忠告が届かないほど夢中になっている人を指すとき ことわざから小説を執筆
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病は気から

 「病は気から(やまいはきから)」の使い道について解説します。 ■ 意味 「病気は、気の持ちようによって良くも悪くもなる」という意味です。 つまり、心や気持ちの在り方が健康に大きな影響を与えるという考え方を表しています。 ■ 使い方の例文 「そんなに落ち込んでたら本当に体調を崩すよ。病は気からだよ」 「ポジティブに考えるだけで回復が早くなることもあるよ。病は気からって言うしね」 「まだ検査の結果も出てないのに、不安がりすぎ。病は気からだよ」 ■ 使う場面のポイント 体調が悪く感じるが、実際には大きな問題がないとき 気持ちの持ちようで改善する可能性があるとき 心配しすぎやネガティブ思考にブレーキをかけたいとき ■ 類似表現 気の持ちよう 思い込みが病気を呼ぶ 心が弱ると体も弱る ことわざから小説を執筆
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山高きが故に尊からず

 「山高きが故に尊からず(やまたかきがゆえにとうとからず)」のことわざの使い道について、以下に解説します。 ■ 意味 **「山が高いからといって、ただそれだけで尊いとは限らない」**という意味です。 つまり、外見や大きさ・規模だけで物事の価値を判断するべきではないという教訓を表しています。 ■ 使い方の例文 「あの大学は有名だけど、山高きが故に尊からず。中身を見ないとね」 「あのビルは立派だけど、実際の内容はたいしたことない。山高きが故に尊からずだ」 「肩書きだけでは人を判断できないよ。山高きが故に尊からず、だね」 ■ 使う場面のポイント 見た目に惑わされず本質を見ようとするとき 権威・地位・規模などが“中身”と釣り合っていないと感じたとき 実力主義や内容重視の考えを伝えたいとき ことわざから小説を執筆
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闇夜の鉄砲

 「闇夜の鉄砲(やみよのてっぽう)」ということわざの使い道について説明します。 ■ 意味 「闇夜の鉄砲」とは、当てずっぽうで物事を行うこと、あるいは見当違いのことをして成果が出ないことのたとえです。暗闇で撃った鉄砲は、何に当たるか分からず、当たる可能性も低いという状況を表しています。 ■ 使い方の例文 「準備もせずに応募しても、闇夜の鉄砲みたいなものだよ」 「情報が少なすぎて、闇夜の鉄砲で探すような調査だった」 「営業リストを適当に選ぶなんて、闇夜の鉄砲と同じだよ」 ■ 使う場面のポイント 根拠や計画がないまま行動することを批判的に言うとき 運任せ・当てずっぽうで成果を期待している状況を表すとき 非効率なやり方を指摘したいとき ■ 類似表現 当たるも八卦当たらぬも八卦 的外れ 行き当たりばったり ことわざから小説を執筆
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雪と墨

 「雪と墨(ゆきとすみ)」ということわざの使い道についてご説明します。 ■ 意味 「雪と墨」は、極端に対照的で、はっきりとした違いがあることのたとえです。 白と黒という正反対の色のように、物事の違いや性質の差が一目瞭然であることを表現します。 ■ 使い方の例文 性格の違いをたとえて 「姉妹だけど、姉は内気で妹は社交的。まさに雪と墨のように違うんだ」 意見が全く食い違っているとき 「彼と僕の考えは雪と墨ほど違う。分かり合うには時間がかかりそうだね」 明暗や成績の差を述べるとき 「去年と今年の売上は雪と墨だよ。伸び方がまるで違う」 ■ 使う場面のポイント 物事を強調して対比したいとき 性格・結果・評価などに明白な違いがあるとき 美術や書道、色彩の世界での表現にも使われることがある ■ 類似表現 雲泥の差(うんでいのさ) 月とすっぽん 天と地の差 ことわざから小説を執筆
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雪に白鷺

 「雪に白鷺(ゆきにしらさぎ)」ということわざの使い道を以下に紹介します。 ■ 意味 雪の中に白鷺が立っていると、同じ白さのために姿がよく見えないことから、 あまりに調和しすぎて目立たないことや、違いが分かりにくいことのたとえです。 また、上品で静かで美しい様子を表すこともあります。 ■ 使い方の例文 地味な服装について 「彼女は真っ白な部屋に白いワンピース。まさに雪に白鷺って感じで存在感が薄かったよ」 そっくりな双子を見て 「雪に白鷺だな。服も顔も声も似すぎて、見分けがつかないよ」 美しさのたとえとして詠む句や詩で 「朝靄に舞うその姿、雪に白鷺のごとし」 ■ 使う場面のポイント 色や雰囲気が同化して見分けがつかないとき 静かで上品な存在を美的に形容したいとき 逆に、目立たなさや影の薄さを皮肉交じりに言いたいとき ■ 類似の表現 同じ穴の狢(見た目や性質が似ていて区別がつかない) 五十歩百歩(大差がない) 月に叢雲、花に風(美しさが隠れて見えにくい) ことわざから小説を執筆
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油断大敵

 「油断大敵(ゆだんたいてき)」ということわざの使い道を以下に解説します。 ■ 意味 油断は大きな敵である、つまり「ちょっとした気の緩みが大きな失敗につながる」という戒めの言葉です。 慎重であるべき場面で気を抜くと、思わぬトラブルや損失を招くことを教えています。 ■ 使い方の例文 スポーツの試合後に 「後半リードしてたのに逆転されたな。やっぱり油断大敵だよ」 試験勉強についてアドバイス 「模擬試験でいい点取っても、本番まで油断大敵だぞ」 仕事のミスを注意して 「慣れてる作業ほど油断大敵だ。確認はしっかりしなさい」 旅行中に財布を盗まれて 「観光地って気が緩みがちだけど、油断大敵って本当だね…」 ■ 使う場面のポイント 何かに慣れて気が緩んでしまいそうなときに忠告として ミスや失敗の教訓として使いやすい 慎重さや注意深さが求められる状況に対する警鐘として有効 相手への注意喚起やアドバイスとして、軽く使うことも可能 ことわざから小説を執筆
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欲に目が眩む

 「欲に目が眩む(よくにめがくらむ)」ということわざの使い道を以下にまとめます。 ■ 意味 強い欲望にとらわれて、理性や判断力を失ってしまうこと。 特に、お金・権力・名声・恋愛などに目がくらみ、正常な行動や判断ができなくなる様子を表します。 ■ 使い方の例文 詐欺被害のニュースを見て 「簡単に儲かる話なんてあるわけがないのに、欲に目が眩んだんだろうな」 ビジネスの不正発覚に対して 「実績を上げたくて、つい不正に手を出した…まさに欲に目が眩んだ結果だ」 恋愛関係のもつれで 「あの人、お金持ちに近づいたけど結局裏切られてたよ。欲に目が眩んだんだね」 自分の失敗を振り返って 「割りに合わないのはわかってたのに、報酬につられて引き受けた。欲に目が眩んだな…」 ■ 使う場面のポイント 冷静さを欠いた行動や過ちの原因を説明するとき 後悔や反省の文脈で自然に使える 他人をやや批判的に評する場面にも適している(ただし使い方には注意) 物質欲や野心が強く描かれるストーリーや会話にもぴったり ■ 類似のことわざ・表現 魚心あれば水心 目の前の利益に目がくらむ 魔が差す ことわざから小説を執筆
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弱り目に祟り目

 「弱り目に祟り目(よわりめにたたりめ)」ということわざの使い道を以下に説明します。 ■ 意味 すでに困っているところに、さらに悪いことや災難が重なること。 不運が連鎖するような状況を表します。 ■ 使い方の例文 日常のトラブル続きに対して 「風邪ひいて寝込んでたのに、今度はスマホまで壊れた。まさに弱り目に祟り目だよ…」 災害や事故の報道に触れて 「倒産した上に火事まで起きたなんて、本当に弱り目に祟り目だな」 友人の愚痴に共感するとき 「彼に振られた直後にバイトまでクビって、弱り目に祟り目すぎない?」 ビジネスの失敗に続いて損害が出た場面 「プロジェクト失敗で落ち込んでたのに、クライアントにも逃げられて…弱り目に祟り目ってやつだ」 ■ 使う場面のポイント トラブルや不運が連続して起こった時に自然に使える 相手に同情や共感を示すときにも便利 愚痴や嘆きの中で使うとリアリティが出る 比喩的に状況の悪化を強調したいときにも効果的 ■ 類似のことわざ 泣きっ面に蜂 踏んだり蹴ったり 貧すれば鈍する ことわざから小説を執筆
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楽は苦の種、苦は楽の種

 「楽は苦の種、苦は楽の種(らくはくのたね、くはらくのたね)」ということわざの使い道について、以下にわかりやすく説明します。 意味 楽をしすぎるとその報いとして苦労がやってくる。逆に、苦労して努力を重ねれば、いずれ楽が得られる。人生の苦楽は表裏一体であり、循環しているという教え。 使い方の例 親が子どもに助言するとき  「今は毎日ゲームばかりで楽してるけど、楽は苦の種だぞ。ちゃんと勉強しないと将来大変だよ」 受験勉強中の友人を励ます場面  「毎日つらそうだけど、きっと努力は報われるよ。苦は楽の種って言うしね」 社会人が後輩に話すとき  「新人時代は本当に大変だったけど、今はその経験が役に立ってる。苦は楽の種だったなと思うよ」 金銭的な誘惑に対する忠告として  「楽して儲けようとすると、後でしっぺ返しがくるよ。楽は苦の種だって忘れないように」 使いどころのポイント 教育や自己啓発の文脈で使いやすい 努力の大切さや、甘えへの警鐘として使える 苦しい時期に前向きな気持ちを持たせたいときに適している 成功談や人生訓として語る際にも自然に使える 類似のことわざ 雨降って地固まる 石の上にも三年 七転び八起き 蒔かぬ種は生えぬ ことわざから小説を執筆
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洛陽の紙価を高む

 「洛陽の紙価を高む(らくようのしかをたかむ)」ということわざの使い道について説明します。 意味 文章や書物が非常に評判を呼び、大人気になること。あまりに多くの人がその文章を写したため、紙の値段が高くなったという故事に由来します。 由来 中国・西晋時代の文人、左思(さし)が『三都賦』という文章を著したところ、その評判が非常に高まり、多くの人がその写本を求めて紙が足りなくなり、紙の価格が高騰したといわれています。 使い方の例 文芸的な作品や文章が大ヒットした場面で 「あのエッセイ集、書店で売り切れ続出らしいよ」 「まさに洛陽の紙価を高む、だね」 SNSやブログ記事が大きな注目を集めたときに 「彼のブログ、1日で10万PV超えたらしいよ」 「それはすごい。現代の洛陽の紙価を高む、だな」 新人作家のデビュー作がベストセラーになったときに 「あの人のデビュー作、すでに3度も重版だって」 「洛陽の紙価を高むとは、まさにこのことだな」 現代での応用 紙媒体に限らず、電子書籍、ウェブ記事、SNSなど、文章全般に対して使える。主に文学的・知的な誉め言葉として使われる。少しかしこまった場面や評論調の文章に適している。 類似の表現 飛ぶように売れる、話題沸騰、空前の大ヒット、重版出来(じゅうはんしゅったい) ことわざから小説を執筆
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律義者の子沢山

 「律義者の子沢山(りちぎもののこだくさん)」ということわざの使い道について、わかりやすく解説します。 意味 「律義者の子沢山」とは、 真面目で律儀な人ほど、子だくさんになる傾向がある という、昔ながらの庶民感覚を表すことわざです。 転じて、 真面目な人は家庭的で子育てにも熱心 貧乏でも真面目な人は運命を受け入れて多くの子を育てる というニュアンスも含まれています。 背景 江戸時代などの農村社会では、 働き者で誠実な人ほど結婚も早く、 子どもも多く授かり、 それを一生懸命育てる姿勢が「律義者」とされた という風土に根差した表現です。 使い方の例 1. 親しみや皮肉を込めて 「山田さんとこ、また子どもが生まれたんだってよ」 「はは、律義者の子沢山ってやつだね」 2. 子だくさんな友人・知人への冗談 「あれ?4人目?さすが律儀だな〜、律義者の子沢山ってホントだね」 3. 自分への自嘲的な使い方 「俺みたいな貧乏性の真面目人間は、結局律義者の子沢山ってことさ…」 類義語・関連表現 子は宝 貧乏暇なし 真面目人間ほど損をする(皮肉的に) 注意点 時代背景的に古風な価値観を含むため、現代では冗談や軽い場面で使うのがベター。 家族計画や経済事情に関わる繊細なテーマでもあるため、使う相手・場面には配慮が必要です。 現代風アレンジ例 「あの夫婦、5人も子ども育ててるのか。しかもちゃんと全員学校通わせてるんだって」 「すごいね。まさに律義者の子沢山って感じだ」 ことわざから小説を執筆
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梁上の君子

 「梁上の君子(りょうじょうのくんし)」ということわざの使い道についてご説明します。 意味 「梁上の君子」とは、 家の梁(はり)の上に隠れている泥棒を、皮肉を込めて立派な人物(君子)と呼んだ故事成語です。 つまり、 泥棒や悪人を遠回しに言う婉曲表現 その場に泥棒がいると気づかせたいときに、あえて上品な表現で言う という、皮肉と遠回しの警告を含んだ言葉です。 出典 中国の「後漢書」の故事。 儒者の陳寔(ちんしょく)が家の梁に隠れていた泥棒に気づいたが、直接咎めずに、「梁上に君子がおられるようだ」と語ったという逸話によります。 泥棒はこれを聞いて心を入れ替えたと言われています。 使い方の例 1. 実際に不審者がいるときのやんわりした警告 最近、事務所で小銭がなくなるんだよね。梁上の君子がいるのかな? 2. 子どもへのやさしいしつけや警告 お菓子が減ってるけど…うちにも梁上の君子が住んでるのかもね? 3. 皮肉・風刺としての用法(文学的) 正義を語るその男が、実は裏で情報を横流ししていたとは。まるで梁上の君子だな。 類義語・関連表現 盗人にも三分の理 仏の顔も三度まで (遠回しな警告という点で)暗にほのめかす 注意点 古風な表現であるため、現代の日常会話ではやや文学的・皮肉的な場面での使用に限られます。 婉曲に批判や注意を促したいときに使うと効果的です。 応用・バリエーション 「今夜の会議室、何か視線を感じると思ったら…梁上の君子でもいるんじゃない?」 このように、やわらかい警告や風刺の場面で、文学的な雰囲気を出したいときに使うと非常に効果的です。 ことわざから小説を執筆
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両手に花

  「両手に花(りょうてにはな)」ということわざの使い道を、以下にわかりやすくまとめます。 意味 「両手に花」は、 一度に二つのすばらしいものを手に入れることのたとえ です。特に「男性が両脇に美しい女性を従えている状態」の意味で使われることが多く、幸運やぜいたくな状況を表現します。 使い方の例 1. 日常会話での羨望や冗談に 昨日は彼、美女二人と食事してたんだって。まさに両手に花だな〜。 2. 幸せな状態の描写に 仕事も順調、家庭も円満。両手に花の人生ってやつね。 3. ドラマ・小説などの台詞で 「右も左も絶世の美女…これが両手に花ってやつか。」 類義語・関連表現 至れり尽くせり いいとこ取り 棚からぼたもち(偶然の幸運という意味では近い) 注意点 主に男性に対する状況描写として使われることが多いですが、性別を問わず「どちらを選んでも素晴らしい」や「両方得をした」場合にも使えます。 現代では、恋愛や女性関係の場面に偏るとやや軽薄に響くこともあるため、使い所には少し注意が必要です。 ことわざから小説を執筆
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遼東の豕

 「遼東の豕(りょうとうのいのこ)」ということわざは、 たいしたものでもないのに、それを珍しいと思い込んで自慢することのたとえです。 意味 遼東(中国東北部)に住む豕(いのこ=豚)を見て、 「こんな動物は他にいない!」と得意げに語ったが、実際はどこにでもいる普通の豚だった…… という中国の古典『荘子』の故事が由来です。 つまり―― 自分だけが知っている・持っていると思っているが、実はよくあるものだった という思い違いや無知をからかう表現です。 使い道・例文 1. 自慢が的外れな人への皮肉に あいつ、自分のギターが珍しいって得意げだったけど、どこにでもあるモデルだよな。まさに遼東の豕だよ。 2. 自分を反省する場面で SNSであんなにドヤってたけど、後から調べたらよくある話だった…。遼東の豕だったな、俺。 3. 講義や教育でのたとえ話に 知識が偏ると「遼東の豕」になる。広く学ぶことが大切だ。 類義語・関連表現 井の中の蛙(いのなかのかわず) 独りよがり 夜郎自大(やろうじだい) ┗ 自分の小さな世界で威張る人を指す四字熟語 注意点 このことわざはやや皮肉や批判的ニュアンスが強いため、使いどころには注意が必要です。 第三者を笑うときには控えめに、自分に対して使えば謙遜表現として好印象になることもあります。 ことわざから小説を執筆
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良薬は口に苦し

 「良薬は口に苦し(りょうやくはくちににがし)」は、 本当にためになること(特に忠告や教訓)は、最初は聞いていてつらいが、自分のためになる という意味のことわざです。 意味 よく効く薬ほど苦くて飲みにくいように、 自分の成長や改善のためになる忠告・批判は耳に痛くても大切だ、というたとえ。 使い方・使い道(例文) 1. 親や上司からの厳しい助言に対して あの時、父に厳しく言われたけど、今思えば良薬は口に苦しだったな。 2. 友達の本音の指摘に 君の言うことは正直きつかったけど、ありがたいよ。良薬は口に苦しってやつだね。 3. 反省の場面で 先生の指摘、最初は反発したけど…やっぱり良薬は口に苦しだった。 類似のことわざ・表現 「忠言耳に逆らう」 「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」 「痛いところを突かれる」 注意点 このことわざは、「言いにくいことを言う側」にも「聞く側」にも使える表現です。 上手に使えば、相手に配慮しつつ伝えることもできます。 例:言いにくいアドバイスの前置きとして ちょっと耳が痛いかもしれないけど、良薬は口に苦しって言うからね…。 まとめ 使い方 意味 厳しい忠告を受け入れる 苦いが自分のためになる 助言を伝える前の前置き 相手に配慮しつつ伝える 自分の成長を振り返って 昔の苦言が今に活きている ことわざから小説を執筆
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類は友を呼ぶ

 「類は友を呼ぶ(るいはともをよぶ)」は、 似た者同士が自然と引き寄せられ、集まることを意味することわざです。 意味 性格・趣味・価値観・行動様式などが似ている者同士は、自然と友達になる傾向があるということ。 良い意味でも悪い意味でも使われます。 使い道・使い方(例文) 1. ポジティブな意味で(仲良しグループを見て) みんな穏やかで優しい子ばかりだね。類は友を呼ぶって言うもんね。 2. ネガティブな意味で(悪仲間に対して) あいつらまた問題起こしたらしいよ。類は友を呼ぶだな。 3. 自分の趣味の仲間を見つけたとき 偶然カフェで同じ推しの話をしてる人と意気投合した。類は友を呼ぶって本当だね。 類似の表現 「似た者同士」 「朱に交われば赤くなる」(やや異なるが、関係性に注目) 「気の合う者は集まる」 ことわざから小説を執筆
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例によって例の如し

 「例によって例の如し(れいによってれいのごとし)」は、 いつも通りで、予想通りの展開になることをやや皮肉や諦めを込めて言う表現です。 意味 「毎度のことながら、今回もまた同じようなことが起こった」という意味で、 変化や改善が見られず、期待外れなことが繰り返される様子を表します。 使い道・使い方(例文) 1. 仕事や会議での愚痴に 今日の会議も例によって例の如し、結論は出ないまま終わったよ。 2. 友人の遅刻グセに 山田が遅刻?ああ、例によって例の如しだな。 3. 政治やニュースへの皮肉として 政府の対応は例によって例の如しで、具体策は何もなかった。 類似表現 「案の定(あんのじょう)」 「いつものこと」 「お決まりのパターン」 「期待を裏切らない(悪い意味で)」 ニュアンスの注意 このことわざは、皮肉・諦め・軽い嘲笑が込められることが多く、 フォーマルな文書や真剣な場では避けるのが無難です。 逆に、軽妙な語りやコラム、雑談では効果的に使えます。 ことわざから小説を執筆
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