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8月, 2025の投稿を表示しています

白眉

 白眉(はくび)」とは、 多くの中で特に優れているもの・人 を指すことわざ(故事成語)です。 由来は中国の三国志。蜀の馬良(ばりょう)は兄弟の中で最もすぐれており、眉に白い毛が混じっていたことから「馬氏の五常、白眉最も良し」と言われた故事に基づいています。 ■ 使い道の例 優秀な作品や人材を褒めるとき  「今年の新人賞の受賞作は、応募作の中でも白眉といえる出来栄えだった。」 多くの中で特に抜きん出ていると強調するとき  「参加者の中で、彼のスピーチはまさに白眉だった。」 美術や文学などで最も優れた一点を評価するとき  「この展示の白眉は、やはり中央に飾られているあの絵画だろう。」 ことわざから小説を執筆
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破天荒

 破天荒(はてんこう)」とは、もともと中国の故事に由来する言葉で、 いまだ誰も成し遂げたことがないことを初めて行うこと を意味します。 ただし、日本ではしばしば誤用され、 「豪快で型破りな」「大胆不敵な」 という意味で使われることも多いです。 ■ 正しい意味での使い道 初の快挙を称えるとき  「彼の研究成果はまさに破天荒で、これまで不可能と思われていた課題を解決した。」 新しい道を切り開く人物に対して  「この選手のプレーは破天荒で、今後の戦術に大きな影響を与えるだろう。」 ■ 誤用(広まっている意味)での使い道 豪快で型破りな性格  「彼女は破天荒な人で、いつも周囲を驚かせる。」 大胆な行動  「そんな破天荒な計画、本当に実現できるのか?」 ことわざから小説を執筆
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花は桜木人は武士

 花は桜木人は武士(はなはさくらぎひとはぶし)」とは、 花の中で最も美しいのは桜であり、人の中で最も立派なのは武士である、という意味のことわざです。 転じて、物事にはそれぞれ最も優れたもの・象徴となるものがあるということを表します。 ■ 意味 桜が花の代表のように、人の代表・理想像は武士である。 そこから、物事の中でひときわ際立つもの、または最もふさわしいものを称えるときに用いる。 また、武士らしく潔い生き方・散り際の美しさを讃える言葉としても使われる。 ■ 使い道の例 人物を称える場面で  「彼の潔い振る舞いはまさに『花は桜木人は武士』だね。」 象徴的な存在を表すとき  「スポーツ界で言えば、彼はまさに『花は桜木人は武士』のような存在だ。」 散り際や引退を美しく称えるとき  「惜しまれつつも潔く引退するその姿、花は桜木人は武士という言葉を思い出すよ。」 ことわざから小説を執筆
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花より団子

 花より団子(はなよりだんご)」とは、 風流や見た目の美しさよりも、実際に役立つもの・現実的な利益を選ぶことを表すことわざです。 ■ 意味 美しさや体裁よりも、実際に自分の役に立つものの方が大事。 実利主義的な考え方を示す。 ■ 使い道の例 花見の席で  「せっかく桜が満開なのに、みんな食べてばかりで誰も花を見てないよ。まさに花より団子だね。」 実利を取る場面で  「デザインは地味だけど機能性は抜群。この選び方は花より団子って感じだ。」 ことわざから小説を執筆
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早起きは三文の徳

 早起きは三文の徳(はやおきはさんもんのとく)」とは、 朝早く起きれば、少しでも利益や良いことがあるという意味のことわざです。 「三文」とは昔のごくわずかな金額ですが、それでも得をする、という点に価値を置いています。 ■ 意味 早起きは健康・仕事・勉強など、何ごとにも良い影響を与える。 ほんのわずかなことであっても、習慣にすれば大きな差になる。 ■ 使い道の例 勉強や仕事に励むとき  「試験前だから、早起きして勉強したら? 早起きは三文の徳って言うしね。」 生活習慣を改善するとき  「夜更かしばかりしてると体に悪いよ。早起きは三文の徳だから、朝型生活にした方がいい。」 ほんの小さな得でも大切にするとき  「朝一番に市場へ行ったら新鮮な魚が安く手に入ったよ。やっぱり早起きは三文の徳だね。」 ことわざから小説を執筆
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腹も身の内

 腹も身の内(はらもみのうち)」とは、 暴飲暴食や不摂生を戒めることわざで、胃腸も自分の体の一部なのだから、大事にしなければならないという意味です。 ■ 意味 胃腸をいたわることは健康を保つ基本である。 好き放題食べて体を壊すのは、自分を粗末にする行為だという戒め。 ■ 使い道の例 食生活を注意するとき  「そんなに脂っこいものばかり食べていたら体を壊すよ。腹も身の内だ。」 飲み過ぎへの忠告として  「宴会で無理に酒をあおる必要はない。腹も身の内だから、ほどほどにしておきなさい。」 健康の大切さを説くとき  「仕事も大事だが、体を壊しては元も子もない。腹も身の内だと思って養生しなさい。」 ことわざから小説を執筆
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張子の虎

 張子の虎(はりこのとら)」とは、 中が空洞で軽い張子細工の虎の人形から生まれたことわざで、 見かけは立派だが、中身が伴わないものや人を表します。 ■ 意味 外見は強そう・立派そうに見えても、実際は弱くて力がないこと。 見かけ倒しの存在。 ■ 使い道の例 実力のない人物に対して  「口では強気なことを言うけれど、実際の行動は伴わない。あれでは張子の虎だ。」 組織や権力を批判するときに  「大企業に見えるけれど、経営は赤字続き。まるで張子の虎のようだ。」 表面だけの強さを指摘するときに  「軍備は派手だが、兵の士気が低い国は張子の虎にすぎない。」 ことわざから小説を執筆
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引かれ者の小唄

 引かれ者の小唄(ひかれもののこうた)」とは、 本来は罪人が処刑場へ引かれていく途中で小唄を口ずさむことから生まれたことわざで、 追い詰められた状況にあるのに強がったり、負け惜しみを言ったりする様子 をたとえています。 ■ 意味 窮地にあっても平気なふりをすること。 負け惜しみや強がりを言うこと。 ■ 使い道の例 強がりを言う人に対して  「テストで赤点を取ったのに『次は本気出すから大丈夫』なんて、引かれ者の小唄だな。」 苦しい立場を隠して見せるときに  「会社をリストラされたのに『これで自由な時間ができた』なんて言うのは、引かれ者の小唄に聞こえる。」 自分を茶化して使うときに  「給料日前で財布は空っぽなのに、居酒屋で『今日はおごるよ』なんて言ったのは、まるで引かれ者の小唄だ。」 ことわざから小説を執筆
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髭の塵を払う

 髭の塵を払う(ひげのちりをはらう)」とは、 ほんのわずかなことまで気を配り、細かい点にも注意を怠らないことを表すことわざです。 転じて、非常に細やかな気配りや心配りを褒めるときや、逆に些末なことにこだわりすぎる様子を揶揄するときにも使われます。 ■ 意味 細かいところまで配慮すること。 注意深さや几帳面さのたとえ。 場合によっては「細かすぎる」と皮肉に使うこともある。 ■ 使い道の例 人を褒めるときに  「彼は資料の誤字まできちんと直してくれる。まさに髭の塵を払うような注意深さだ。」 几帳面さを表すときに  「お客様への挨拶状の言葉遣いまで気にするなんて、髭の塵を払うほど細やかな心遣いだ。」 皮肉を込めて  「そんな細部まで文句を言うなんて、髭の塵を払うような話だな。」 ことわざから小説を執筆
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庇を貸して母屋を取られる

 庇を貸して母屋を取られる(ひさしをかしておもやをとられる)」とは、 ちょっとした親切や譲歩をした結果、相手に図に乗られて大事なものまで奪われてしまう、という意味のことわざです。 ■ 意味 小さな便宜を与えたために、かえって大きな不利益を被ること。 善意や油断が、思わぬ損失につながること。 ■ 使い道の例 人間関係で  「彼に部屋の一角を貸しただけなのに、いつの間にか家全体を我が物顔で使われている。庇を貸して母屋を取られるとはこのことだ。」 ビジネスで  「小さな業務を下請けに任せたつもりが、主導権まで奪われてしまった。庇を貸して母屋を取られるような展開だ。」 注意や戒めとして  「ちょっとくらいならと譲歩すると、庇を貸して母屋を取られることになりかねない。最初が肝心だ。」 ことわざから小説を執筆
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尾生の信

 尾生の信(びせいのしん)」とは、 約束を固く守ることを意味しますが、時に愚直すぎて融通がきかない忠信を揶揄する言葉としても使われます。 由来は『荘子』。 尾生という人物が女性と橋の下で会う約束をしました。洪水になっても約束を守って橋の下で待ち続け、結局溺死してしまった、という故事です。 ■ 意味 約束を固く守ること(美徳としての信義)。 しかし度が過ぎると、自滅を招く愚かさにもなる。 ■ 使い道の例 誠実さを称えるとき  「彼は約束の時間を必ず守る。まさに尾生の信だね。」 融通のなさを戒めるとき  「そんな大雨の日に無理して待ち続けるなんて、尾生の信のようでかえって危険だ。」 ビジネスシーンで  「尾生の信のように絶対に納期を守る姿勢は評価できるが、状況に応じた柔軟さも必要だ。」 ことわざから小説を執筆
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顰に効う

顰に効う(ひそみにならう)」とは、 本来はよいことを真似ようとしたのに、かえって失敗してしまうことのたとえです。 故事は、中国の「戦国策」から。 美しい女性の顔の「顰(ひそみ=眉をひそめる仕草)」を見て、別の女性が真似したが、美しくもなく、ただ醜く見えてしまったという話に由来します。 ■ 意味 人のやることをそのまま真似しても、自分に合っていなければ逆効果になる。 表面だけ真似しても本質を理解しなければ失敗する。 ■ 使い道の例 見た目の真似で失敗したとき  「有名人のファッションをそのまま取り入れたけど似合わないね。顰に効うだよ。」 形だけの模倣を戒めるとき  「やり方だけ真似しても成果は出ない。顰に効うにならないように、本質を理解しないと。」 ビジネスの場面で  「成功企業のやり方をそのまま取り入れたがうまくいかなかった。顰に効うの典型だな。」 ことわざから小説を執筆
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人を呪わば穴二つ

 人を呪わば穴二つ(ひとをのろわばあなふたつ)」とは、 他人を陥れたり害そうとすれば、その報いは自分にも返ってきて、結局自分も滅びるという意味のことわざです。 「呪いをかけて相手を殺すなら、自分の墓穴も一緒に掘らねばならない」というところから来ています。 ■ 意味 他人に害を加えようとすれば、結局は自分も破滅する。 人を恨み、憎んで行動すると自分も同じように傷つくことになる。 ■ 使い道の例 復讐心を戒めるとき  「仕返しを考えているみたいだけど、人を呪わば穴二つだよ。」 争いごとを諭すとき  「彼にひどい仕打ちをしてやろうと思ったら、自分の立場も危うくなった。まさに人を呪わば穴二つだ。」 教育や道徳的な場面で  「悪意を持って行動すると必ず自分に返ってくる。人を呪わば穴二つということわざの通りだね。」 ことわざから小説を執筆
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髀肉之嘆

 髀肉之嘆(ひにくのたん)」とは、 戦の機会を失い、大腿の肉がついてしまったことを嘆いたという三国志の英雄・劉備の故事に由来することわざです。 本来の意味は、 「自分の才能や能力を発揮する場を得られず、むなしく日々を過ごしていることへの嘆き」です。 ■ 意味 活躍の場がなく、能力を発揮できないでいることを嘆く。 望む機会を得られずに無為に時を過ごすこと。 ■ 使い道の例 職場での自己評価に関して  「新しい企画を任せてもらえないのは残念だ。まるで髀肉之嘆だよ。」 スポーツ選手や研究者について  「優秀な選手なのに出番がないのは髀肉之嘆だな。」 自分の境遇を振り返るとき  「力を発揮する場を与えられず、髀肉之嘆の思いを抱いている。」 ことわざから小説を執筆
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火のないところに煙は立たぬ

 火のないところに煙は立たぬ(ひのないところにけむりはたたぬ)」は、 まったく根拠のないところからは噂や問題は起こらないという意味のことわざです。 つまり、噂やうわさ話には多少なりとも事実や原因があることが多い、という考えを示しています。 ■ 意味 噂が広まるのは、それなりの原因や事実があるからだ。 問題が起きるときには、必ず何かしらの理由が潜んでいる。 ■ 使い道の例 噂話に関して  「彼に不正の噂が出てるけど、火のないところに煙は立たぬって言うし、少しは事実があるのかもしれない。」 トラブルや事件について  「クレームが続いているのなら、何か原因があるはずだ。火のないところに煙は立たぬよ。」 忠告や注意を促すとき  「噂をまったくの作り話と片付けるのは危険だ。火のないところに煙は立たぬ、って言うからね。」 ことわざから小説を執筆
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百聞は一見に如かず

 百聞は一見に如かず(ひゃくぶんはいっけんにしかず)」は、 何度も人から話を聞くより、一度自分の目で実際に見たほうが確かでよく分かるという意味のことわざです。 ■ 意味 聞いた知識よりも、自分で体験・目撃した事実のほうが信頼できる。 説明より実物・体験のほうが理解が早い。 ■ 使い道の例 体験の重要性を伝えるとき  - 「この観光地の良さは写真や話じゃ伝わらないよ。百聞は一見に如かずだから、ぜひ行ってみて。」 学習や仕事の現場で  - 「機械の操作方法はマニュアルを読むより、実際に触った方が早い。百聞は一見に如かずだね。」 疑いを払うとき  - 「その噂が本当かどうかは、直接見て確認するしかない。百聞は一見に如かずだ。」 ことわざから小説を執筆
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瓢箪から駒

 瓢箪から駒(ひょうたんからこま)」は、 ありえないことや冗談のようなことが、ひょんなきっかけで現実になるという意味のことわざです。 もともとは、落語や昔話にある“瓢箪から馬が出てくる”というありえない現象からきています。 ■ 意味 不可能だと思っていたことが、思いがけず現実になること。 冗談半分で言ったことが本当に起こること。 ■ 使い方・使い道 冗談が現実になったとき  - 軽い冗談で「宝くじ当たったら会社やめる」と言っていたら、本当に当たってしまった。まさに瓢箪から駒だ。 意外な展開で成功したとき  - 失敗だと思っていた企画が、SNSでバズって大ヒット。瓢箪から駒とはこのことだ。 予想外の人が活躍したとき  - 普段は目立たない彼が大会で優勝するなんて、瓢箪から駒だ。 ことわざから小説を執筆
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瓢箪鯰

 瓢箪鯰(ひょうたんなまず)」は、 つかみどころがなく、思い通りに扱えないことをたとえることわざです。 丸くてつるつるした瓢箪で、ぬるぬると滑る鯰を押さえつけようとしても無理、という発想からきています。 ■ 意味 物事や相手が掴みどころがなく、どうにも扱いにくいこと。 言動が要領を得ず、はっきりしないこと。 ■ 使い方・使い道 話や態度がはっきりしない人について  - 彼の説明は瓢箪鯰で、結局何を言いたいのかわからなかった。 つかみどころのない状況  - この交渉は瓢箪鯰で、どこから切り込めばいいのか見当がつかない。 のらりくらりとかわされる場面  - 質問をしても瓢箪鯰のようにかわされてしまい、核心に迫れなかった。 ことわざから小説を執筆
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風声鶴唳

 風声鶴唳(ふうせいかくれい)」は、 恐怖や疑心暗鬼のあまり、何でも敵や危険に見えてしまうことをたとえることわざです。 戦いに敗れた兵士が逃げる途中、風の音や鶴の鳴き声を敵の追撃と勘違いして怯えた故事からきています。 ■ 意味 恐怖心が強すぎて、些細な物音にも驚き怯えること。 疑心暗鬼で過敏に反応してしまうこと。 ■ 使い方・使い道 戦いや競争で敗れた後の怯え  - 大会での大敗以降、彼らは風声鶴唳のように相手の動きに過剰反応していた。 プレッシャーやストレスで神経質になっている状態  - 連日の脅迫メールで、社員たちは風声鶴唳の状態になっている。  - ミスを恐れるあまり、風声鶴唳のような働き方になってしまった。 恐怖で冷静さを失った描写  - 真夜中の物音にすら、風声鶴唳のごとく飛び起きた。 ことわざから小説を執筆
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風前の灯し火

 風前の灯し火(ふうぜんのともしび)」は、 非常に危うく、今にも消えそうな状況や命運をたとえることわざです。 風の前に置かれた灯火のように、少しの刺激や変化でも消えてしまう様子からきています。 ■ 意味 危機的で長く持ちそうにない状態。 生命や立場が今にも尽きようとしていること。 ■ 使い方・使い道 命が危険にさらされている場面  - 大怪我を負い、命は風前の灯し火だった。  - 老衰で、祖父の命はまさに風前の灯し火だった。 組織や立場が存続の危機にある場面  - 赤字続きで、会社の経営は風前の灯し火の状態だ。  - 地元の老舗商店は、風前の灯し火のような状況に追い込まれている。 試合や勝負で追い詰められている場面  - 延長戦残り1分、チームの勝利は風前の灯し火だった。  - リードを奪われ、優勝の夢は風前の灯し火だ。 ことわざから小説を執筆
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笛吹けども踊らず

 笛吹けども踊らず(ふえふけどもおどらず)」は、 せっかく誘いかけたり働きかけたりしても、相手が全く反応しないことを表すことわざです。 笛を吹いても、誰も踊らない様子からきています。 ■ 意味 働きかけや努力が空振りに終わる。 周囲の反応が冷たい、乗ってこない。 主導する側と従う側の温度差がある。 ■ 使い方・使い道 企画やイベントの参加者が集まらない場面  - 大きく宣伝したのに、当日は笛吹けども踊らずだった。  - 呼びかけても誰も動かない、笛吹けども踊らずだな。 提案やアイデアが無反応で終わる場面  - 会議で面白い案を出したのに、みんな無言。笛吹けども踊らずか…。  - 新しい制度を導入したが、現場の反応は笛吹けども踊らず。 やる気の差が大きい場面  - リーダーが張り切っても、部員がやる気なし。笛吹けども踊らずの状態だ。  - 熱心に誘っても、みんな動こうとしない。笛吹けども踊らずだ。 ことわざから小説を執筆
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覆水盆に反らず

 覆水盆に反らず(ふくすいぼんにかえらず)」は、 一度起きてしまったことは、もう元には戻せないという意味のことわざです。 こぼれた水を盆に戻せない様子から生まれた表現です。 ■ 意味 一度失敗したことや壊れてしまった関係は、取り返すことができない。 後悔しても過去は変えられない。 ■ 使い方・使い道 失敗やミスを悔やむ場面  - 締め切りを過ぎてしまったら、もうどうにもならない。覆水盆に返らずだ。  - あの時の一言で関係が壊れたが、覆水盆に返らず、もう元には戻らない。 別れや関係破綻を示す場面  - 離婚してしまった今となっては、覆水盆に返らずだ。  - 信頼を失ったら、覆水盆に返らずということを肝に銘じた方がいい。 やり直しが効かないことを諭す場面  - 失言には気をつけろ、覆水盆に返らずだからな。  - 大事なデータは必ずバックアップしろ、覆水盆に返らずだぞ。 ■ 類似表現 後悔先に立たず 覆水難収(ふくすいなんしゅう/同義の漢語表現) 親の死に目に会えぬ(不可逆の例え) ことわざから小説を執筆
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武士は食わねど高楊枝

 武士は食わねど高楊枝(ぶしはくわねどたかようじ)」は、 たとえ貧しくても、表面上は気位を保ち、みすぼらしい様子を見せないことを表すことわざです。 ■ 意味 お腹が空いていても、あたかも満腹であるかのように楊枝を使う武士の姿から、 内心の困窮を表に出さず、体面や誇りを守る様子をたとえています。 ■ 使い方・使い道 貧しくても気品を保つ場面  - 彼は給料が安くても、いつも立派なスーツで出勤している。まさに武士は食わねど高楊枝だ。  - 家計は苦しいが、人前ではいつも笑顔で振る舞う。武士は食わねど高楊枝の精神だね。 見栄を張っている場面  - 実は借金だらけなのに、高級車で通勤するとは…武士は食わねど高楊枝だ。  - 食費を削ってまでブランド品を買うなんて、武士は食わねど高楊枝だよ。 誇りやプライドを優先する場面  - 援助を受ければ楽になるのに、絶対に首を縦に振らない。武士は食わねど高楊枝だ。  - 困っていても人に頼らないのは、武士は食わねど高楊枝の気質だな。 ことわざから小説を執筆
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豚に真珠

 豚に真珠(ぶたにしんじゅ)」は、 価値のあるものでも、それを理解しない者には無意味であるということを表すことわざです。 ■ 意味 豚にいくら真珠を与えても、その価値がわからず、 無駄になってしまうというたとえ。 つまり、 価値のわからない人に高価なものや貴重な知識を与えても、意味がない という教訓的な使い方をします。 ■ 使い方・使い道 教養・芸術などが理解されなかったとき  - 彼にクラシック音楽の良さを語っても無駄だった。まさに豚に真珠だ。  - あんな人に美術品を見せても、豚に真珠だよ。 高価な物や贈り物の価値が伝わらない場面  - ブランドバッグをプレゼントしたけど、彼女は興味なし。豚に真珠だったな。  - 子どもに高級腕時計を買っても豚に真珠だよ。まだ価値がわからない。 知識や助言が生かされないとき  - あれほど専門的なアドバイスをしたのに全然活用してくれない。豚に真珠だ。  - 優れた本を渡しても読まないんじゃ、豚に真珠と同じだ。 ■ 類似のことわざ・表現 猫に小判 馬の耳に念仏 暖簾に腕押し 李下に冠を正さず(やや異なるが、無意味な行為という点で) ■ 補足 このことわざは皮肉や軽い諦めの気持ちを込めて使われることが多いです。 ただし、相手を見下したような響きもあるため、使い方や場面に注意が必要です。 ことわざから小説を執筆
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舟に刻みて剣を求む

舟に刻みて剣を求む(ふねにきざみてけんをもとむ)」は、中国の故事に由来する戒めのことわざで、主に状況や環境の変化に気づかず、過去のやり方や考えに固執する愚かさを指摘する際に使われます。 ■ 意味 ある人が舟から剣を川に落とした際、 「ここに剣を落とした」と船べりに印を刻み、 その印の下を探したが、舟はすでに流れて動いており、剣があるはずがない。 つまり、「状況が変わっているのに、印(目印)にこだわって探す」ことから、 時と状況の変化を無視して、無意味な行動をする愚かさを表します。 ■ 使い方・使い道 古いやり方に固執して失敗したときの批判に  - 時代遅れの営業手法にこだわっていては、舟に刻みて剣を求むようなものだ。  - 昔の成功体験に頼っていては、舟に刻みて剣を求むの愚を犯すことになる。 柔軟な対応の必要性を説くときに  - 状況は常に変化している。舟に刻みて剣を求むような硬直した考えでは生き残れない。  - 環境の変化を読み取り、行動を変えねばならない。舟に刻みて剣を求むでは意味がない。 無駄なこだわりや形式主義を戒める場面で  - マニュアル通りにしか動けないのは、舟に刻みて剣を求むようなもの。  - 規則に従うだけでは、柔軟な判断ができない。舟に刻みて剣を求むの失策になりかねない。 ■ 類似のことわざ・表現 昨日の敵は今日の友 過去に縛られて未来を見失う 臨機応変(りんきおうへん) 温故知新(←やや対照的な立場) ことわざから小説を執筆
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武陵桃源

 武陵桃源(ぶりょうとうげん)」は、中国の古典文学に由来する表現で、ことわざというより成語・故事成語の一種です。理想郷や別世界の象徴として使われます。 ■ 意味 「武陵桃源」とは、 中国・東晋の詩人 陶淵明(とうえんめい) の『桃花源記(とうかげんき)』に登場する、 **俗世を離れた理想郷(桃源郷)**のことです。 現実とは隔絶された、平和でのどかな世界 外の争いや混乱を知らずに、人々が静かに暮らす場所 ■ 使い道・使いどころ 俗世間から離れた理想の場所を表現したいとき  - この山奥の村は、まるで武陵桃源のようだった。  - 騒がしい都会を離れ、週末は武陵桃源に身を置いた気分だった。 平和でのどかな風景を描写するとき  - 静かな湖畔に咲く花々。そこはまさに武陵桃源だった。  - その庭園は人工とは思えない自然美で、まるで武陵桃源そのものだった。 理想郷を夢見る気持ち・憧れを表すとき  - 現実は厳しいが、心のどこかで武陵桃源を求めている。  - 誰もが一度は、武陵桃源のような世界に憧れるのではないか。 ユートピア的な空想を、やや皮肉を込めて語る場合も  - それは武陵桃源の夢物語にすぎない、と言われた。  - この計画は理想が先行しすぎて、武陵桃源の妄想だと批判された。 ■ 類語・関連表現 桃源郷(とうげんきょう) 理想郷 シャングリラ 楽園・別天地 隠遁生活 ■ 注意点 教養的な表現なので、文学的・比喩的な文脈で用いると効果的です。 日常会話で使うには少し格式が高く、「桃源郷」と言い換える方が自然な場合もあります。 ことわざから小説を執筆
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焚書坑儒

 焚書坑儒(ふんしょこうじゅ)」は、 本や思想を弾圧・排除し、知識人や学者を迫害する行為を指す故事成語です。 ことわざというより歴史的な教訓や批判の文脈で使う表現で、現代でも言論統制や知識弾圧への比喩として使われます。 ■ 意味 書物を焼き、儒者を生き埋めにすること。 転じて、思想・言論・学問を力で封じ込める暴挙や独裁的政策を指す。 主に権力者による言論弾圧や検閲への非難・批判として使われる。 ■ 出典・由来 中国・秦の始皇帝が、思想統一のために儒教経典などの書物を焼き、  儒学者たちを生き埋めにしたという歴史的事件に由来します。 ■ 使い道・例文 言論・思想の自由を奪う行為を批判するとき  - 政府が不都合な資料をすべて削除した。まるで現代の焚書坑儒だ。  - 教科書から特定の歴史を消すのは、焚書坑儒に他ならない。 知識層を力で排除しようとする政策への警鐘  - 政権が学者や研究者の発言を封じるなら、それは焚書坑儒の再来だ。  - 学問の自由を守らねば、焚書坑儒のような時代に逆戻りしかねない。 メディア統制やSNS検閲など現代の言論統制に重ねて  - SNSの規制が過剰になると、焚書坑儒的になってしまう恐れがある。  - 書籍が次々と回収される状況には、焚書坑儒の匂いがする。 ■ 類似表現 言論統制 弾圧 文化大革命(比喩として) 独裁政治・全体主義 ■ 注意点 非常に重い歴史的表現のため、軽い場面では使いにくい。 相手や事柄への強い批判・警鐘として、慎重に用いるべき言葉。 教養的な響きがある一方、感情的・政治的対立を招く場面もある。 ことわざから小説を執筆
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臍が茶を沸かす

 臍が茶を沸かす(へそがちゃをわかす)」は、 とてもおかしくてたまらず、思わず笑ってしまうようなことを表すことわざです。 現代風に言えば、「笑いが止まらない」「おかしすぎて腹がよじれる」といったニュアンスです。 ■ 意味 ばかばかしさやあまりにも滑稽なことに対して、 「そんなことを言うなんて、もう笑いすぎてへそで茶が沸くよ」という強調された表現。 「臍で茶を沸かす」とも言い、「臍が〜」はやや口語的な形。 ■ 使い道・例文 人の言動があまりに馬鹿げていて笑えるときに使う  - 彼、自分は天才だって真顔で言ってたよ。臍が茶を沸かすとはこのこと。  - あの政治家の言い訳、臍が茶を沸かすわ。 信じられないほどふざけた話や嘘を皮肉る  - そんな理屈が通るなら、臍が茶を沸かすよ。  - まだ本気で宇宙人にさらわれたって言ってるの?臍が茶を沸かす話だね。 冗談っぽく、仲間内の失敗や言い間違いを笑いながら指摘  - プレゼンで「トイレ産業」と言い間違えたって?臍が茶を沸かすわ! ■ 類似表現 腹を抱えて笑う 笑いが止まらない 爆笑ものだ ■ 注意点 このことわざは強い嘲笑や皮肉を含むことが多いです。 特に目上の人や、繊細な場面では使いにくく、友人との軽口や、批評・風刺的な文脈に向いています。 使いすぎると「見下している」と受け取られることもあるため、ユーモアと悪意の境界に注意が必要です。 ことわざから小説を執筆
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下手の考え休むに似たり

 下手の考え休むに似たり(へたのかんがえやすむににたり)」は、 考えの浅い人がいくら時間をかけて考えても、あまり意味がないということを表すことわざです。 ■ 意味 能力が伴わない人の考え事は、たとえ長時間考えても効果が乏しく、  まるで考えないで休んでいるのと同じようなもの、という皮肉や批判を含んだ表現です。 「下手」=未熟な人、思慮が足りない人 「休む」=何もしていない、頭を使っていない ■ 使い道・例文 努力しているが見当違いな様子を批判的に言う  - 彼に戦略を立てさせても、下手の考え休むに似たりだ。  - あんな会議、ただの時間の無駄だよ。下手の考え休むに似たりって感じ。 自嘲や謙遜として使う  - いくら考えてもいい案が浮かばないよ。下手の考え休むに似たり、かな。  - 僕の案じゃ大した効果もないだろうし、下手の考え休むに似たりかもしれない。 他人の思慮の浅さに対して冷ややかに言う  - 無駄に時間をかけるだけじゃダメだよ。下手の考え休むに似たりだ。  - あの企画、いくら時間かけても方向性がズレてる。まさに下手の考え休むに似たり。 ■ 類似表現 能ある鷹は爪を隠す(実力者は多くを語らず) 策士策に溺れる(考えすぎて失敗する) 考えるより手を動かせ(行動の方が大事、という逆の意味) ■ 注意点 このことわざには皮肉や見下しのニュアンスが含まれているため、 使いどころによっては失礼になることがあります。 謙遜として使う分には柔らかく聞こえますが、他人に向けて使うときは注意が必要です。 ことわざから小説を執筆
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下手の横好き

 下手の横好き(へたのよこずき)」は、 上手ではないのに、そのことが好きで夢中になっている様子を表すことわざです。 ■ 意味 技術や腕前は未熟だけれども、 その分野がとても好きで熱心に取り組んでいる人を指します。 「下手」=うまくない 「横好き」=自分勝手に強く好むこと(「よこしまな好き」ではなく、ただ“好き”なこと) つまり、「あまり上手じゃないのに、なぜか熱中している」というニュアンスです。 ■ 使い道・例文 自嘲的・謙遜として使う場合  - 絵を描くのが趣味でね。でもまあ、下手の横好きだけど。  - 料理が好きで毎日やってるけど、家族には「下手の横好き」って言われるよ。 やや皮肉・冷やかしとして使う場合  - あいつ、毎週ゴルフに行ってるけどスコアは全然伸びない。下手の横好きってやつだな。  - ダンスコンテストに出るって言ってたけど、見てるこっちが恥ずかしくなるくらい下手の横好きだ。 あたたかく見守るようなトーンでも使える  - 下手の横好きでも、続けていればいつか上達するよ。  - 子どものバイオリンは下手の横好きだけど、一生懸命なのが伝わってくる。 ■ 類似表現 猫に小判(価値がわかっていない場合) 好きこそ物の上手なれ(※こちらは「好きなら上手くなる」という肯定的表現) ことわざから小説を執筆
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弁慶の立ち往生

 弁慶の立ち往生(べんけいのたちおうじょう)」は、 最後まで諦めず、堂々と立ち向かう姿勢や、 追い詰められても意地を貫く様子を表すことわざです。 ■ 意味 「弁慶の立ち往生」は、源義経の最期に付き従った弁慶が、 四方から矢を受けても倒れず、立ったまま亡くなったという伝説から生まれた言葉です。 このことから転じて、 最後まで信念を曲げずに貫く態度 死ぬまで職務・責任を全うする覚悟 窮地でも気力や誇りを失わない姿 を指すようになりました。 ■ 使い道・例文 不屈の精神を讃えるときに  - あの投手は最後まで弁慶の立ち往生だった。見事だった。  - 社長は会社が傾いても、社員を守るために弁慶の立ち往生を貫いた。 苦境でも信念を持って戦い抜く様子  - 周囲の反対にも屈せず、彼は弁慶の立ち往生の覚悟で改革に挑んだ。  - 退職目前まで現場に立ち続けた姿は、まさに弁慶の立ち往生だ。 最期まで責任を果たすという意味でも  - あの政治家は任期中の不祥事に対して弁慶の立ち往生の構えで説明責任を果たした。 ■ 類似表現 敵中突破 不撓不屈(ふとうふくつ) 義を見てせざるは勇なきなり(『論語』より) ■ 注意点 このことわざはポジティブな意味で使われることが多いですが、 場合によっては「意地を張りすぎて退きどきを失っている」といった批判的なニュアンスも込められることがあります。 ことわざから小説を執筆
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